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Kamiigusa Asagi Diary

あさぎ介護日記2016年12月

上井草グルップボエンデ あさぎ介護日記2016年12月

12月18日(日)
 本日はクリスマスコンサートがありました。
 二階にご主人から居られるTさんは一緒にコンサートに参加されたご様子。
 ユニットに戻られ就寝準備の際「今日は何をされていましたか?」と尋ねると
「何もしてないわよ~。あ、でも。」としばらく考えられ「パパに会ったかしら」と話されています。短期記憶が短くはなっていますが、大好きなご主人のことは覚えておられたご様子でニコニコとされた表情がとても素敵でした。

12月24(土)
クリスマスイブです。例年通りボエンデではささやかなクリスマスディナーをスタッフ、入居されているお年寄りの皆さんと作ります。今年は、ローストビーフ、リースを型取ったポテトサラダ、フルーツやサーモンが乗ったカナッペを作りました。
Kさんにはポテトサラダ。器用に形を整え、星やツリー、ハートの形をしたピーマンやパプリカを綺麗にポテトサラダへと埋め込んで完成。崩して食べてしまうのが、勿体無い程上手にできました。TNさん、Hさん、HKさんにはカナッペ。クラッカー、乗せる具材を置き私は「好きにやってみましょう。」と座ってみていました。
「どうしましょう…」とTNさん。「じゃああなたは乗せてって。」と生クリームをクラッカーに乗せるHさん。TNさんはカラフルにフルーツを乗せていきます。HKさんは「見本を見せて下さい。」とスタッフの手本を見て慎重に作ります。
一通りディナーも完成し、チキン、シャンパンも届き皆さんで召し上がりました。
「こんなにでてきて幸せね!」「おいしいわね!」皆さんの労をねぎらうかのような素敵な一日になりました。

12月26日(月)
今日は午後にH.KさんとK.MさんとH.Fさんとクリスマスツリーを片付ける事となり一つ一つ飾りを外しながらH.Fさん「また来年ね。これも綺麗ね。」とK.Mさんは黙々と飾りを外されH.Kさん「これどうしようか?」と手分けして種類毎にまとめ、袋に入れ片付けると楽しかったクリスマスもまた来年と気持ちを込め箱にしまい終わりとなりました。

12月31日(日)
大晦日になりました。お年寄りの皆様は普段通りに過ごされていました。お散歩が好きなTNさんとKさん、Sさんはご近所を散歩され、お料理がお好きなHKさんは年越しそば作りに精を出され、お買い物が好きなTTさんはお買い物へ、お昼寝がお好きなOさんはテレビを観つつウトウト気持ち良さそうに休憩されていました。
夕食はHKさんと一緒に作ったお蕎麦をみんなで頂きました。「味どう?これ私が作ったの。どう?」と心配そうに尋ねられ、皆様が「おいしいね。」と召し上がられている姿を見てホッとされたご様子で笑顔で完食されました。
食後はリビングで紅白歌合戦を観ました。
年末の夜を夜更かしして過ごされた方や、夜更かしすると決めていたけど眠くて寝てしまわれた方、いつも通りいつもの時間に消灯された方、それぞれのお年寄りが好きな時間に好きなことが出来た1日でした。

12月30日 
朝いちばんにフロアにきて毎日黒板に日付を書いてくださるHさん。Hさん、もう今年は今日と明日だけになりましたよ、と話しかけると「あぁ、あっという間だ。今年もお世話になりました。」とご挨拶して下さいました。ペースメーカを装着しているHさんにとっては一年一年歳を取ることは一年を無事に過ごせたということであり、笑顔と安堵の表情が見られます。それでもそのあとはいつも通り、淡々と朝の日課をこなしています。Hさんこちらこそ、いろいろとお世話になりました。来年も健康に過ごしてくださいね、よいお年をお迎えください、と挨拶を交わして今年最後の夜勤勤務を終えました。

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