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Kamiigusa Asagi Diary

あさぎ介護日記2014年08月

上井草グルップボエンデ あさぎ介護日記2014年08月

8月4日(月)
 昼食作りをしていた時でした。Kさんが炒め物をしているとHさんが覗き込んで見ていました。Kさん「やる?」Hさん「疲れたの?」Kさん「ちょっとね」…Hさんが炒め物を代わりました。Kさんはテーブルの上を片づけ洗い物をし始めました。お年寄同士で相談しながら自分のできることを行い、相手を思いやる何気ないひとときでした。

8月8日(金)
すっきりしない天気が続き今日も雨が降っていました。気分を変えようとHさん、Yさん、Kさん、Kさん、Nさんにシャボン玉を提案。「もう何年もやってないね」「いいじゃないたまには!」と皆さん乗り気になり吹いてみると「うわぁ!綺麗だ!最高だ!」「反射して綺麗ね、こんなに綺麗だったかしら!」と皆さん子供に戻ったかのように楽しまれていました。「なかなか上手く出来ないね」「あら、あなた上手じゃない」「今度は皆で外でしましょう」と笑顔と笑いが絶えない時間となりました。

8月11日(月)
 台風が去ったと思えば外は高温注意報が出るほどの真夏日。
外出もなかなかできず、何か室内で楽しめる方法を考え、おやつの時間に皆さんでかき氷を作って食べました。シロップはいちごとメロン。皆さん好みがそれぞれ。たくさん掛ける人もいたり、ミックスにしてみたり。「お祭りに行ったみたいだね」とHさん。夏にしかできないこと、食べられない物を皆さんで共有できることがとても素敵なことだと感じました。

8月22日(金)
いつも就前薬を持ってHさんのお部屋に伺うと待ってましたと言わんばかりに手をあげて満面の笑みで迎えて下さいます。でも今夜はその後少し表情が曇り、「広島の人達可哀そうです。行方不明含めて100人だそうです。」と災害の事を話され、「ここはいいね。近くに川がないから」と手を合わされていました。そのあといつも記している日記をみせていただきました。「私が小学校3年の時からつけているから訳ないです。さぼると父親に怒られました。」じゃあ、お父さんにみられてもいい日記を書いていたんですね、と話すとうなずきながら笑っていらっしゃいました。三度の食事の献立や、薬を持って来るスタッフの名前等が書かれたノートの少し歪んだ字を見ると毎日をいとおしい思いで過ごされているHさんの気持ちが伝わってきました。

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