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Kamiigusa Asagi Diary

あさぎ介護日記2013年01月

上井草グルップボエンデ あさぎ介護日記2013年01月

1月10日(木)
 昨夜、Mさんがお部屋で食べているお煎餅が無くなってしまったので、夜勤のスタッフと「明日、買に行きましょう。」と約束していました。そこで早速、Iさんも誘って午前のうちに買い物に出かけました。スーパーに着くと、最初にお菓子コーナーに向かい一瞬で「これ!」とおかきの詰め合わせを選んで、満面の笑顔でした。その後、「今日のお昼は何にしましょうか?」と相談しながら歩いていると、「これ!」と再び満面の笑顔で指さしたのは『やきとり』でした。Iさんが、「お父さんの(酒の肴)みたいね。」と大笑いしていました。「面白いね、こういうのいいじゃない。人が選ぶと、私なんかが思いもつかない物を選ぶから楽しいね。」Iさんもまんざらでもない様子。次にMさんが選んだのは『くるみ小女子』でした。これには、Iさんとスタッフも一緒にふき出し、「お父さんのおつまみじゃなくて、Mさん自身がイケる口なんですね!」と納得しました。

1月16日(水)
 夕方にMMさんは上履きのカタログをご覧になって自分の好きな色・形の物を選んで「私これがいいわ」と選ばれました。それからスタッフと一緒に車にて靴屋に出掛けました。お店に着くとずらっと並んでいる靴を眺めて品定めをされています。「それはっちょと、嫌ね」「赤も嫌ね」と3足履き比べられる。左右両方履いてからぐるっと歩いて、「これにします」と決められました。レジまでの間にお菓子売り場があり、海老せんべいも一袋選んでから一緒に買われました。それからあさぎに戻られました。
 
 1月21日(月)
  今日は午後からKSさんとYSさんと荻窪まで車で買い物に行きました。数日前KSさんが指サックを買いたいと近所のホームセンターへ行きましたが、希望されているものがなかったため荻窪の文房具店に行くのが目的でした。事前に電話をして数種類の指サックがあることを確認したのですがその中にもKSさんが希望しているものがなくがっかりされていました。スタッフが「駅ビルの中に文房具店があったと思うからそこに行ってみましょう。」と言うと「そこにあるはずだよ。」と希望を込めておっしゃっていました。そしてその文房具店で希望の指サックが見つかり購入され、帰りの車の中ではすっかりご機嫌になっていました。
 
 1月24日(木)
  今日は天気も良く車でIFさん、MMさんと買物へ行きました。MMさんが注文してあった上履きの受け取りへ行き支払を済ませると「わぁ、これよ。ありがとう。」と嬉しそうに受け取っていました。次にスーパーへ食品を買いに。MMさんはあさりの佃煮を手に「これ美味しいのよね。」と選んで下さり、IFさんはカートを押しながら「ここは広い所だね~」と感心していました。帰りにMMさんはエクレア、IFさんはバナナジュースを飲みボエンデへ帰って来ました。
 
1月28日(月)
お昼前、突然に「おかあちゃ~ん。」と泣き出したOさん。スタッフがびっくりして声をかけると「今ね、お母ちゃんがもうここに来てくれないって言うの。」と泣いています。「お母ちゃんがここに居たの?」と聞くと「そうなの。小さいころにも会えなくて、今も会えないのに・・・」と落ち込み気味。「Oさんは、小さいころ何て呼ばれていたの?」と伺うと「K子ちゃんよ。そう呼んで。あなたの事は何て呼んだらいい?おバカちゃん?」と少し元気が出てきました。「そうね~、お姉さんって呼ばれるには心苦しいし、かといってまだおばちゃんとは呼ばれたくないな~・・・。」とスタッフが悩んでいると「じゃ、姉さん。あねちゃんね!あねさん、あね~ちゃん、アメちゃ~ん。」と様々な声色でおどけて呼び始めました。「アメちゃんじゃ、飴玉みたいじゃないの~。それはちょっと嫌だな~。」とスタッフも笑うと、「ホントだ!アメちゃんじゃ、美味しそうね!あははは。」と大笑い。ちょっとは元気になったかな?と思っていたら、今度は「アメちゃん、アメちゃん!」と自分で言いながら、笑い泣きを始めました。女心と秋の空、とはよく言いますが、Oさん心と冬の空!何事も無かったように「お腹が空いた!うめ~もんよこせ―。」と昼ご飯をパクパクと召し上がっていました。

1月30日(水)
昼食で鰻のひつまぶしを食べました。「1膳目はそのままで、2膳目は薬味をのせて、3膳目はお出汁をかけていただくそうですよ。」鰻重は何度も食べているけれど、ひつまぶしは初めてという方が多く、皆さん興味深々です。海苔をのせたり、葱をのせたり、みなさん思い思いに、好みの味を探している様子。鰻があまり得意でないとおっしゃっていたOYさんも「美味しいわね。」と気に入ったようです。出汁をかける食べ方は好みが分かれたようで、鰻が大好きなOさんは、「普通がいい。」と最後によそった締めのひと口をなにもかけずに堪能、「お腹いっぱい。」とうれしそうに笑っていました。

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