上井草グルップボエンデ あんず介護日記2018年03月

3月3日　（三保）
桃の節句。「灯りをつけましょ、ぼんぼりに～♪」と歌いながら、雛祭りランチの準備です。歌詞がわからない部分は、ＭＴさんが教えてくださり、何回も歌っては「雛祭りかぁ、いくつになってもいいね！」「この歌も、ほんとにいい歌ね、赤いお顔の右大臣～♪って笑っちゃうね」とおしゃべりも弾みます。赤色が中心で、黄色や緑色が挿し色の食卓が出来上がりました。お祝い酒はサイダーです。ＴＯさんの「子供の頃からありましたねぇ、いつ飲んでも美味しいですねぇ」との声に、ＨＫさんが「飲み過ぎて酔っ払ったら、介抱してあげる」と言われると、ＹＫさんも「これで酔っ払ったら大変だー」と、皆さんで大笑いです。善光寺の甘酒にも、皆さん、「牛に引かれて善光寺～」とご満悦。雛どら焼きもちょっと大きめだったけど、ペロリと召し上がり、楽しく美味しい桃の節句の一日でした。

3月5日（月）
今日はAHさんの入浴のお手伝いをしました。いつも長い時間を居室で横になり過ごされているAHさんは、お誘いするタイミングが難しく、よく「今日は止めておくよ。明日入るからごめんね。」と断られてしまう事が多いのです。今日は午後のおやつの前にお誘いしました。「えぇ、今日お風呂の日なの？嫌いじゃないけど（浴室に）行くまでが大変なの。」
と仰りながらも了承して下さいました。「見ていてくれる？」とこまめにスタッフに確認を
取られながら入浴されています。湯船では「気持ちがいいね。」「そばにいてくれなきゃやだよ。」と笑顔です。お風呂から上がられると「私の方こそ、ありがとうだよ。」とねぎらって下さったと思ったら「何か甘いものが食べたいよ。あなたも食べたそうな顔をしてるよ。」と、飛び切りの笑顔。ダイニングにてお菓子を「美味しいね。」と召し上がるAHさんを見ながら、何枚も上手のAHさんには敵わないな、と感じた1日でした。

3月24日
午後、YKさん、HKさんと善福寺公園へ散歩がてらお花見に行きました。桜はまだ満開ではなかったのですが、お天気も良く土曜日という事もあり家族連れや外国の方もいて大変賑わっていました。公園のベンチで持参したおやつとお茶を召し上がりながら人の流れを見ては「あんな小さい子が走り回って、可愛いわね」や「あの人、男の人かしら」と話され、お二人とも終始笑顔でした。特にYKさんは外に出たり歩くことがお好きなので、少しの時間でも「気分転換になったわ」と仰ってくださいました。皆さんが、こうしていつまでもお元気でいてほしいなと感じた日でした。

3月25日
夕方、HKさんとYKさんがリビングで夕食作りをされています。隣同士座られながら、料理の盛り付けをされていました。時折、「わたし南瓜大好き～。」「そうよね、甘く煮ると美味しいわよね。」など楽し気に会話されたり、皆さんで歌を歌いながら調理をされていました。毎日の家事にも、皆さんが楽しみを見つけられながら行われている姿が印象的でした。