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Kamiigusa Anzu Diary
あんず介護日記2010年11月
上井草グルップボエンデ あんず介護日記2010年11月
11月7日(日)
雲はあるものの穏やかな日差しが射しています。MTさんとHYさんが外に出かけられたい様子で、うずうずされていました。屋上に洗濯物干しがてら、日光浴にお誘いすると、「ぜひ。」「うれしいです!」という二つ返事で屋上に上がられました。屋上では、太陽の穏やかな日差しの下、白んできている月をご覧になり、お二方とも感激されておられました。
11月19日(金)
昼食が終わり歯磨きも済みソファに座っておられたHYさん。テラスに見えた紫の花が小さく綺麗に咲いているのを見つけられると、窓を開けて採ってくださいました。それから、自らグラスに水を入れてテーブルの上に飾ってくださいました。「綺麗ね~。」と満足そうに眺めておられました。
11月23日(火)
KKさんのご主人様が来訪されました。居室でお二人並ばれ、片耳ずつイヤホンを付けて音楽を楽しまれているお姿を、微笑ましく見させていただきました。ご主人様が帰られる時間になり、門までお見送りをされました。あんずに戻ったKKさんは、テラスに住み着いているカマキリを熱心に観察され、産み落とした卵を心配そうに見ておられました。春になり無事に子カマキリが孵った時のKKさんの嬉しそうな顔が目に浮かぶようです。
11月某日
クリエイティブなHYさん。最近は編み物をされたり、絵を描いたりされています。秋も深まり、あんずのリビングの窓からみえる紅葉が赤く染まってきています。「詩を書いてみませんか?」とお誘いしテラスへ。スタッフが「秋」をテーマにし、2人で作詞大会。しばし沈黙が続き、2人とも真剣に考えました。出来た作品を読ませていただくと、HYさんのお人柄が伺える、とても哀愁ただよう詩をお書きくださいました。年齢を重ねられ、素敵さを増すHYさんは今日も一段とクリエイティブです。スタッフがギターを奏でると、HYさんがお得意の朗読を始めました。二人で秋のミニリサイタルになりましたね。
11月28日(日)
本日は快晴、紅葉や銀杏の葉で埋め尽くされた散歩道を行くのも楽しいものです。午後には、お年寄り5名と西荻窪にある「こけし屋(喫茶店)」に行ってきました。広々とした店内にてスタッフ合わせ7名でティータイム。甘いケーキに舌鼓を打ちつつ、のんびりとすごしました。KKさんは、来店した事があるようで、すぐにメニューを選び、2階にも飲食スペースがある事を教えてくださいました。ある方は「今まで一番生きてきた中で、一番美味しい」と感激されています。また行きましょうね。