上井草グルップボエンデ あかね介護日記2020年08月

8月4日（火）
朝から快晴の一日。お年寄りの皆さんをお誘いして散歩に出かけました。I.Jさんは「外はこんなにいい天気だったのね」「たまには出るのもいいね」と仰られ、草花や空を眺められていました。世間は夏休みの時期ですよとお伝えすると、T.Sさんは昔のお仕事の話を教えて下さった後、笑顔で「大変だったけどね」「楽しかったよ」と教えて下さいました。Ｙ.ＳさんやＳ.Ｍさんも「部屋の中に居ても暇だからね」「散歩に行こうか」「いい天気だからね」と積極的に外に出かけられ、Ｓ.Ｍさんは木陰のベンチに座られ「昔は運転なんかもしたんだけど」「いまはダメだね」と走る車を見て仰られていました。長い梅雨も明けようやく夏がきました。これから暑い日々は続きますが、お年寄りの皆さんと一緒に季節を感じ楽しみながら過ごせたらいいなあと思いました。

8月5日(水)
午後、セラピー犬の心絆を連れてきました。「あら、きたの？」「なんか見たことある子ね。」と仰られ、抱っこされたり、撫でられたりされていました。普段触らないS.Mさんが「見てるのは可愛いんだよ。」と仰られながら、「握手する？」と手を伸ばされ握手されていました。夕方涼しくなりY.Nさんと散歩に出かけると「久しぶりに会えたわね。」「またお散歩一緒にしましょうね。」とお話しされ、ニコニコされていました。皆さんとゆっくりお話しでき、素敵な笑顔見られ幸せな時間でした。

8月6日（木）
午後、あさぎのお年寄りのSさんをお招きしてKMさんとサンルームで囲碁をされています。お二人とも最初は「できるかな。」と仰りながらもいざ勝負が始まるとパチンパチンといい音を鳴らして進めていました。ルールの分からないスタッフはもう目を丸くして勝負の行方を見守るしかありませんでした。10分程するとKMさんが「あの人強すぎる。負けちゃった。」と仰り居室へ戻られていました。勝たれたSさんも「いやぁ、とってもいい勝負だったね。」と仰られあさぎへ戻られました。後でKMさんにお話しを伺うと「また、やって勝たないと。」と笑顔でリベンジに燃えていました。

8月8日（土）
何もしなくても汗がじわじわと出てくるとても暑い一日でした。冷蔵庫にバナナと牛乳が沢山有ったのでＳ．Ｍさん、Y.．Nさんとバナナシェイクを作りました。おやつの時間に皆さんで頂き、冷たくて甘いバナナシェイクが皆さん気に入ったようで「うわあ、美味しい。」「冷たくって美味しいね！」と笑顔で話されていました。暑い日が続きますが暑さに負けず、皆さんと冷たい飲み物やアイスを食べながら談笑して、暑い夏を乗り切っていきたいと思えました。

8月10日（月）
祝日だったこの日はなんとなくお年寄りの皆さんものんびりとした休日を過ごさている様子でした。コロナウイルスの影響で目の前の公園も子供たちが遊ぶ様子は少なくなりなんだか寂しい様子も続いていますが、この日はオーブンレンジが新しく来たばっかりだったのでお年寄りのリクエストでクッキーを作りました。午後休む暇もなく生地作りを一生懸命行ったSTさんとSMさん。かわいく型どりをしたYNさんとKMさん。それをニコニコと見守っているTSさん。初めて作るお菓子作りにスタッフも緊張しましたがSMさんが「失敗は成功のもと！」と仰ってくださいました。焼いているうちに甘い匂いが広がり完成したクッキーは「美味しい！」と皆さん喜ばれていました。外出できない今は室内で出来ることを考えながら今後もスタッフと協力して楽しく過ごせるように努力していきたいと思いました。