上井草グルップボエンデ あかね介護日記2019年06月

6月11日（火）
朝から大雨の梅雨の一日。朝食を召し上がられながら窓の外を眺めていたK.Yさんは「わあ、すごく降ってるわよ」「風もある」とH.Yさんに話しかけられ、「そんなにすごいの？大変だわね」と会話をされながらも、お二人は慌てる様子もなく「部屋の中で良かったわね」「ここなら大丈夫よ」と安心されていました。さらに、朝食後S.Mさんと廊下を一緒に歩いているとナメクジが室内に入ってきていて「ナメクジも雨宿りにきたのかな」「ごゆっくりね」と笑顔で声をかけられていました。雨で憂鬱な日が続きますが、お年寄りの皆さんの言葉で私たちも笑顔になり穏やかな朝を過ごすことができました。

6月22日（土）
STさんは、今年97歳になられました。百歳近くなられてもフロアを慎重に歩かれ、いつもエネルギッシュでポジティブ、オシャレでお話し好きです。そんなSTさんも、お風呂は体力的にとても大変になってきていますが、今は4日に１度必ず入ると決めておられます。スタッフが「今日は4日目ですから入りましょう。」とお誘いすると「うーん、そうだった？」と躊躇するのですが、「よーし、元気出して入ろうか。」「すごく大変なのよ。でも、頑張って入っちゃいます！」と意を決して支度を始めます。お風呂で鼻歌を歌いながら、スタッフにあれこれと手伝ってほしいことをはっきり話すSTさん。ゆったり湯船に浸かると「さあ、もう出ますよ。」「よかったねー。」梅雨空の午後でしたが、さっぱりと笑顔はとても晴れやかでした。

6月23日（日）
どんよりした一日でした。S.Mさんにおやつ何にしようか？とお聞きすると「コーヒーとかいいね。」と仰り、コーヒーゼリーを作る事にしました。「手伝うよ。」とゼリーを混ぜたり型に流し込むのを手伝ってくれました。おやつ時S.Mさんが作ってくださったこと皆さんにお話しすると、「美味しいわね。」と仰られ、照れながら「たいした事してないけどね。」と仰られていました。また皆さんと色々な事が出来たらいいなと思いました。

6月26日（水）
梅雨本番のこの時期は雨の日が続き、気分も上がらない日ばかりです。でもこの日の朝は早朝から太陽が顔を出し、日の光がダイニングに優しく差し込んでいます。いつも早起きをするKYさんは起床の準備が整うと6時前からフロアのソファに座り新聞を読んでいました。SMさんやIJさんも早くからフロアで朝のニュースを見たり、座りながら体操をしたり朝食の準備をしたり・・。それぞれがマイペースに過ごされていました。そんな光景を見るとお年寄りが自由に好きな事を好きなようにのんびりと過ごせることは当たり前の事ですが、素晴らしい事です。お年寄りが生き生きと過ごせる空間の中で私も過ごせている事が嬉しかったりもします。