上井草グルップボエンデ あかね介護日記2014年07月

7月4日
　雨がぼんやりと降っていたが、車でＮさんと外食へ行く。
車中。「何が食べたいですか」とNさんに聞くと、明確な答えは返ってはこず、Nさんの表情は変わらない。Ｎさんは、行きも帰りもその態度は大きく変わることはないが、帰宅した直後に、いつも少しはにかんだような笑顔をする。
その度に、今度はどこに行こうかと、様々な案を思い浮かべるのでした。

7月12日　
　お昼、スタッフ2名とK・YさんW・Sさんと一緒に木曽路へ出かけています。メニューを開くとK・Yさんがお好きなひつまぶし御膳があり、堪能しました。K・Yさんからは始終「美味しいわぁ、幸せだわぁ。」と笑顔で召し上がり、W・Sさんは「美味しいですよ。」とニコニコされ外も気になる様子でしたが良く召し上がっていらっしゃいました。帰り際には「これで夏も乗り切れそう！」と皆様から聞かれ夏が楽しみになりました。

7月17日
夕食準備の時間、キッチンに来られ、「何か手伝おうか？」とスタッフに声をかけてくださったK・Yさん、ピーマンとちりめんじゃこが置いてあるのを見ると、「これ、一緒に炒めるのね。」とピーマンを切る所から、炒めて調味、盛り付けまであっという間に仕上げてくださいました。さすが、大ベテランはすごいなと感じさせられる時間でした。

7月21日
　朝からフロアのソファはぎゅうぎゅうでステーションにも数人来られお過ごしされていたので、皆さんの前でシャボン玉を飛ばしました。「まー、すごいわね」「きれいねー」と仰り手で掴もうとされたりS・Tさんは大きな声でシャボン玉の歌を唄ったりと大喜びです。皆さん子供のように大はしゃぎされとても活き活きされていました。

7月22（火）
　本日は天気にも恵まれ、以前よりＫ・Ｊさんが行きたいと仰っていた思い出の地吉祥寺に、Ｗ・Ｓさんも一緒に昼食外食にかけました。昼食を頂いたお店は、京料理のお店で、一品一品出て来る料理がどれもおいしく皆様喜ばれていました。Ｋ・Ｊさんはよっぽど嬉しかったようで「また来たいです。」とスタッフに仰り、楽しんで頂けたようでした。

7月24日（木）
　夕食の時間、急な大雨と雷に皆さん、驚かれておりました。窓から外をご覧になっては、「今、光った。落ちるわよ。」「凄いわねぇ。」と話されています。夜は皆様、ゆっくりと休まれ、朝にはお元気に朝食を召し上がっています。

7月29日(火)
　Kさんが、幼い頃に住んでいた、中野鍋横町付近をドライブを兼ね、散策する。
幼少期以来、訪れたことはないとのことで、中野の街並の変わりように、本人の気持ちは、懐かしむというより、驚きのほうが強い様子。その後、歴史民俗資料館にて、昔の中野の姿を楽しまれる。現実の風景よりも、展示品や過去の写真などの、見知った過去の方に心動かされていたようでした。