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Kamiigusa Akane Diary
あかね介護日記2010年08月
上井草グルップボエンデ あかね介護日記2010年08月
8月5日(木)
今日は午前のティータイム後に、久しぶりに歌会が始まりました。歌を一曲歌い終わるごとに、思い出話をされ「懐かしいねー。」と皆様おっしゃっていました。暑い日が続く毎日ですが、あかねのお年寄りの皆様の歌声は、暑さをも吹き飛ばす元気な歌声でした。皆様の美声がフロア中に響き渡っている一日でした。
8月14日(土)
今日は、雲も多くいつもの暑さも和らいでいました。以前からカラオケに行きたいと言っていたS.Tさん。仲も良く歌の好きなS.KさんとK.Cさんを誘って、荻窪のカラオケボックスへ行きました。「あなたから先に歌ってよ。」などと譲り合いながらスタート。童謡や歌謡曲などマイクを持って順番に歌いました。五木ひろしなどいつも生活している時とは違う歌を歌うS.Tさん。マイクを持つのを恥ずかしがるK.Cさん。「たまにはこういう所もいいわね。」とご機嫌なS.Kさん。歌が終わるたびに「あなた上手ね。」などと盛り上がりました。
8月17日(火)
今日の昼食後に、4人のお年寄りがリビングに集まって笑い声が聞こえていました。笑いを誘っていたのがS.Kさんでした。たわいのない事でしたが周りには笑いの連鎖が起きていました。「そんなに笑うとすぐおなかがすきますね。」と伝えると「じゃあ、ホットケーキでも作ろう。」とT.Tさん。その言葉にW.Sさんも張り切って2人でほとんど作りあげていました。おやつにはホットケーキにハチミツをかけて美味しく頂きました。
8月19日(木)
今日は、T・TさんとW・Sさんをお誘いし吉祥寺に出かけました。3人でヨドバシカメラの上のレストランでひつまぶしを食べ、その後、井の頭自然公園へ行きました。象やサルを見て楽しみ、最後に沢山の子供達と一緒にモルモットを鑑賞。二人ともモルモットは苦手なようで触れることはありませんでしたが、モルモットを抱いている小さな子どもを見て喜ばれ「かわいいいわね!」と目を細めています。とても暑い日ですが、二人とも久しぶりの動物園を子どものように楽しまれていました。
8月22日(日)
上井草駅近くにある特養で、納涼祭が行なわれK.Kさんを誘って行ってきました。その前に、駅近くのパン屋さんに入りランチとなりました。甘いチョコパンを頬張っていると隣の席の方と目が合い、その方も含めて話に花が咲きました。Kさんは、スタッフを‘仲のいいよく一緒にいるお友達’と紹介してくださいました。途中、その方のお知り合いがみえました。アフリカの方で、Kさんは「グッドアフタヌーン。」と挨拶されると、流暢な日本語で「お暑いですね。」と返され感心。その方達とお別れし、お祭りでは御神輿や屋台を見て歩き、2階で津軽三味線が始まるとのこと。のぞきこんだり、リズムをとったりと楽しまれていました。帰り際に大きな和太鼓をみつけると「たたいて帰っちゃおう。」と、ばちで一叩きして早足で玄関にむかう、おちゃめなKさんでした。
8月24日(火)
日差しが強いため、午前中は皆さんフロアで過ごされることが多かったのですが、それでも元気に家事をなさっていました。家事も楽しんでされており笑顔がよく見られています。午後は往診がありましたが、皆さん元気にお話をされており屋内で過ごされることが多い1日となりました。
8月25日(水)
午後からタクシーで下石神井にある岩崎ちひろ美術館に出かけています。皆で普段は見ることのない絵画を楽しみました。兼ねてよりNa・Yさんは行きたいとおっしゃっておりゆっくりと鑑賞されています。他の方も満足されてボエンデに帰宅されています。
8月29日(日)
ティータイムのときに昼食を決め、今日の昼食は外食することとなりました。いつもとは違ったお店に行こうと、タクシーで武蔵関のほうにある 和食さと へ行く事に。あかねのお年寄りはみんなで賑やかにするのが大好きなため、今日もお年寄り7名とスタッフとで大移動です。お店に着くと仲良し同士で隣に腰かけ「さあ、何に食べようか。」と頭を悩ませています。T.TさんとNa.Yさんは「これはなにかしら?」「こんなに食べられるかな?」「これもおいしそう!」と最後までお二人で悩んでいました。おうどんに天ぷらと皆さん思い思いに好きな物を注文しました。それだけでも十分なほどのボリュームです。美味しいものには目がないS.Tさん、うなぎの他に唐揚げや漬物を追加注文です。たくさん食べてすごいなと感心していましたが、おひとつご自分でとったと思うと「みんな、これおいしいから食べなさいよ。」と皆さんに回していらっしゃいました。元気なS.Tさんの優しい一面が見えました。やっぱり、おいしいものはみんなで賑やかに、そして分け合って食べると、より一層美味しく思えるものだと感じました。皆さんも満足げに「また来たいね。」とあかねに帰りました。