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Kamiigusa Akane Diary

あかね介護日記2009年05月

上井草グルップボエンデ あかね介護日記2009年05月

5月1日(金)
4月30日より湯河原温泉旅行へN.Y.さんTo.TさんTa.T.さんが行きました。出発前より楽しみにされていただけあり、車で立ち寄るサービスエリアでも、元気一杯に赤ちゃんや犬に話しかけられる姿が微笑ましいです。旅館では、疲れも知らずといった感じでお茶を用意してくださったり、浴衣を着付けあったりされました。温泉もお食事も存分に楽しまれ、夜は早々に疲れて休まれる方もいれば、「なんだか学生みたいよね?」とスタッフとお布団の中で会話を続ける方も。ボエンデに戻ってからは、皆さんでおみやげの温泉饅頭を頂いたり、旅先の話をしたり。また、他のユニットのお年寄りと交流がもてて良い旅行となりました。

5月6日(水)
 今日はTa.Tさんの82歳の誕生日。朝から皆さんが「おめでとう」の嵐の中、本人は状況があまり理解できずに不思議な顔で「ありがとう」とお礼を言われていました。しかし、可愛いワンピースを着てみたり、口紅やアイシャドーなどでお化粧をするうちに照れ笑いを浮かべ、大きなケーキを前に満面の笑顔でポーズを決めて写真をパチリ。遊びに来ていた他のお年寄りのご家族も加わって、盛大なお誕生日会となりました。

5月11日(月)
今日は夏日と暑くなりましたが、午後からTo.TさんとK.Cさんは仲良く吉祥寺に行かれました。吉祥寺の伊勢丹内の美術館に行き、絵を鑑賞しおいしいケーキ屋さんでお茶をしました。またテーパートでTo.Tさんは前から欲しがっていたスリッパを購入されて「いいのが見つかったのよ」と喜ばれていました。

5月15日(金)
あんずのお年寄りに誘われるがまま、急ではありましたが荻窪音楽祭へ出かけてきました。まずは、ジョナサンで昼食をすませ、バス停に向かう途中、道を尋ねられ交番へ付き添うハプニングもありつつ、久しぶりのバスに緊張しつつ、荻窪駅近くの小さな喫茶店へ到着。満席の会場で、ピアノやバイオリンにあわせソプラノ歌手の方が日本の歌を聞かせてくれると、思わず一緒に歌いだすK.Kさんでした。周りに座っていた方よりお褒めの言葉を頂き、照れくさそうにお礼を言われていました。途中、お抹茶とお菓子も振舞われ、そちらも楽しまれていました。

5月26日(火)
 今日は待ちに待ったT.K.さん退院の日。入院して以来、常に皆さんの話題に上っていたT.K.さん。久しぶりにボエンデの玄関をくぐります。ユニットに着くと、「おかえり」と皆さん笑顔で迎えてくださいます。中には、「いつも隣にいたのにいなくなっちゃうから、ずっと心配していたのよ」と涙ぐむ方も。知り合い、顔なじみ、といった関係ではなく、仲間としての関係があればこその出来事なのではないでしょうか。目には見えない絆というものを体現してもらえたこと、言葉では言い尽くせませんね。

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