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Kamiigusa Akane Diary

あかね介護日記2008年05月

上井草グルップボエンデ あかね介護日記2008年05月

5月3日(土)
朝から雨、10時のお茶の後、ミニカーがテーブルに登場。K,Kさんから発車、O,Tさんの所に到着、O.TさんからK.Cさんへ、次から次へ車はテーブル上を走り回り、お年寄り達はその度に、『次は誰の所に行くかな?  好きな人の所へ行け』なんて、お昼を作るのを忘れて大はしゃぎでした。

5月5日(月)
端午の節句。朝早くから、「こいのぼりがあがっているお家はないかな?」と一緒に探してみました。残念ながら、ご近所にはみつかりませんでした。思い立って新聞紙でかぶとを作ろうと四苦八苦しているスタッフの横でK.Kさんは簡単に2つも作って、頭にかぶせてくださいました。「頭じゃなくて手がおぼえてるのよ。」とにっこり。そしてひとしきりこどもの日の思い出話をきかせてくださいました。

5月7日
朝のブラインド開けは、お年寄りの日課です。早ければ5時ぐらいから起きられ、外を眺めて「今日は、天気よさそうね」「あの二人は、いつも犬と散歩してるわ」など、朝を、感じられているようです。Oさんは、窓から見える朝日に、おじぎして、拝まれています。普段、自然のありがたさをつい忘れがちになっている生活を気づかせてくれた光景でした。いつもお年寄りから教えていただけることに感謝。

5月12日(月)~13日(火)
今日はT.KさんとN.Yさんと湯河原温泉の1泊旅行の日です。前日には不安な様子もあったのですが、車へ乗り込むなり「思いがけないけど、楽しみましょう」と2人揃って言われて車から見える景色を楽しんでいました。1日目は、箱根のベゴニア園に行き大小あざやかなお花に囲まれておいしいソフトクリームで一休み。その後は海沿いを走って宿に到着。露天風呂に入っておいしい料理も食べて、ゆっくり休みました。2日目は、箱根の山をくねくねと登り新緑がとてもきれいでした。山の頂上近くまで行き、ポーラ美術館に到着。シャガール展などを見て、「子供たちにも見せてあげたいわね」と1点1点じっくりと見ながら一言ずつ感想を言われていました。お昼は、箱根のそばをいただき御殿場に降りて帰路に着きました。2~3日前から心配されていたお天気にも雨が恵まれ、良い季節に旅行し楽しい思い出となりました。 

5月14日(水)
朝方シトシトと雨が降り続いています。皆さんリビングに集まって、しりとりやジェンガで遊んだりと盛り上がっています。お年寄りとスタッフ共に童心に返り大騒ぎ。ジェンガではKCさんが、「心臓に悪いから1回でいいわ。」と。それでもとても楽しまれています。午後からは雨もあがり近所のスーパーへ皆さんで買い物へでかけ一日がゆっくり過ぎた気がしましました。

5月15日(木)
気持ちの良い五月晴れ。気温も上がりました。ほとんどの方が散歩や買い物に出掛けました。普段はあまり出掛けない方も、天気に誘われるように散歩へ。道端に咲く雑草の花に「きれいねえ」と慈しむように眼差しを向け、一、二本手折ってご自分の部屋の窓辺に活けていました。おやつには自家製のアイスクリーム。「こういうのがおいしい季節になったわねえ」としみじみ話す方も。

5月16日(金)
 本日、新しくT.T.さんが“あかね”に入居されました。初日でやや緊張気味の様子でしたが、お昼にはさっそく割烹着を着て台所に立って料理に始めるとさっきまでの緊張はどこへやら。「塩は入れたの?」といつの間にかすっかり板長さんのようです。午後にはスーパーへ買い物へも行き、「お買い得のもので工夫して作るのがコツよ」といよいよ本領発揮。さすがに戻ってくると少し疲れもみられました。ボエンデの生活にゆっくりと馴染んでくださるといいと思いました。

5月28日(水)
 今日は久しぶりに朝からきれいにお化粧をしたT.T.さん。とても活気が出て、他の方にお味噌汁のお代わりをすすめてみたり、食後は求人広告をながめて、「牛乳配達のパートに出る」とスタッフに言ってみたりと、とても活き活きとされています。いくつになってもお洒落心は忘れてはいけませんね。

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