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Kamiigusa Akane Diary
あかね介護日記2007年01-12月
上井草グルップボエンデ あかね介護日記2007年01-12月
1月 あかね介護日記
1月1日 月曜日
「あけましておめでとうございます!!」と煌びやかなおせち料理を囲みながら皆さんでご挨拶。「お雑煮のおもちおいしいですわ」とOさん。「美味しくてついついいっぱい食べちゃうわ~」とMAさん。「こんなに立派なお節!これ以上何にもいらないわね。」とOGさん。皆さん新年の喜を祝いながらおいしいお節料理をぱくぱくニコニコと口に運んでおられました。
1月12日 金曜日
今日の午後は、あさぎのテラスで焼き芋パーティです。焼きあがった頃声に声を掛けていただき、あかねのお年寄りも「焼き芋が焼けたらしいわよ!」「行きましょう、行きましょう。」と張り切ってお出かけ。熱々のお芋をほおばり、「甘くて美味しいわねぇ」「美味しいからいくらでもお腹に入っちゃうわぁ」とにこにこ。お芋をいただいた後には、あさぎスタッフのギターに耳を傾け、皆さんで大合唱となりました。
1月15日 月曜日
とても穏やかな一日。皆さん、リビングへ出てきて新聞を眺めては、「今日は成人の日よね?」と話し合っています。スタッフが成人の日は第2月曜日になったことを伝えると、「そうなの?まぁ、私たちにはもう関係ないわねぇ」と笑っていました。
1月21日 日曜日
トランプのお好きなKAさん。よくリビングにトランプを持ってきて、ソリティアというゲームをしています。隣で見学していたスタッフに「あなたもやってみる?」と声をかけて下さったので早速チャレンジすることに。しかしうまく出来ずに苦戦していると「これはあそこに置けるわよ」と優しく指導してくださいました。近くで見ていた他のお年寄りも「なんだか難しそうねぇ」と感心され、「私はババ抜きだったら得意なんだけどね」「私もそうよ」と笑って話されていました。
1月24日 水曜日
穏やかな午後、KAさん、MAさんとドライブを兼ねてファミリーレストランへ行きました。旬の苺が盛りだくさんの「苺パフェ」を三人で注文しましたが、届いたパフェを見てその大きさにびっくり!「ちょっと欲張りすぎたかしら」とKAさん、「うわぁ大きいのが来たわぁ」とMAさん。でも、女三人寄れば何とか…といいますが、おしゃべりに花が咲いてあっという間にぺろりとたいらげてしまいました。「夕飯食べられるかしら?」と心配するスタッフにKAさんからひとこと。「大丈夫ちゃんと食べられるわよ、女ってそういうもんなのよ。」と説得力のあるお言葉にうなづくスタッフでした。
1月27日 土曜日
よく晴れた一日、あかねリビングの椅子に座り外を眺めていると、「まあきれいねえ~」と Kさん、続けてMAさんも「そうやねぇ」と・・・。スタッフもお二人と同じ方向に視線を移すとあかねの窓外に大きな木がたくさん。大きなガラスを通してみると一枚の絵画のように見えました。普段は食事をしたり、皆さんでお話ししたりする場所ですが、ここでホッとしたりもするみたいです。ボエンデ内で四季を感じられる癒し空間で、今日はロケ弁で有名な津多屋のお弁当を注文しました。お弁当が届くとOGさんは「なんだかどれもおいしそう。隣の人のも・・」お隣のJさんのお弁当と見比べ「やっぱり迷っちゃうわね」と。みなさんおいしそうに召し上がっていました。
2月 あかね介護日記
2月2日 金曜日
明日は節分なので、柊と鰯を買ってきました。(邪気(鬼)を追い払うため)午後から鰯を焼き始めると、皆さん「すごい匂いだけど、何を焼いてるの?」と、皆さんキッチンに集まりはじめたので、事情を説明すると、「あぁ、そういえばそんなことしたわねえ」と懐かしむ皆さん。「もう、2月なのねぇ。この間、年が明けたばっかりだと思ったのに」と言いつつ、あかね玄関前に柊に鰯のお頭をつけたものを飾りました。
2月3日 土曜日
今日は節分です。あかねでも夕食後に豆まきをすることに。最初は皆さん遠慮していましたが、Oさんの「鬼は外~!」の大きな掛け声で、豆まきが始まります。「鬼は外!福は内!」と皆さん元気良く声を出し、とても楽しまれている様子でした。終わると、お茶を飲みながら年の数だけ?の豆を食べ、「あなたいくつ食べるの?」「私は多すぎて数え切れないわ!」と誰かが話すと、「私もわからなくなっちゃったわ」「年の数なんて食べきれないわよね~」と皆さんで笑っていました。
2月16日 金曜日
暖かい日が続き、「2月とはとても思えないわねー」と皆さんも驚くほど。 お散歩に出かけた方は早くも梅が開花しているのを見つけ、あかねに戻ると早速他の皆さんに土産話をしていらっしゃいました。
2月26日 月曜日
今日はKAさんとKさんと善福寺公園へお散歩に行きました。 快晴の一日「空には一点の雲もなし…。」とKさん。「ほんとに。」とKAさん。 のんびり散歩をして自然を楽しまれていたお二人でした。
2月28日 水曜日
リビングの黒板を見て「もう2月も終わりなのね、あっという間。ついこの間お正月が来たばっかりなのに」なんて話しをしていると「そんなこと言ったら私なんて『もうこんな年?ついこの間まで若々しくて美人だったのに・・!?』って思っちゃうわよ」とKさんが言ったのでみんなで大笑いしました。
2月某日
ボエンデの看板犬のボンがあかねにトコトコとやってきました。日のあたる場所で寝始めたボンを見て、「あらーっ。偉いわね、ちゃんと暖かい場所を知ってるのね。」と感心され・・ボンのそばを通るたびに「ちょっとごめんなさいね。」と声を掛ける方「あの子に牛乳あげるから、ちょっとちょうだい。」とスタッフに言いに来られる方、みんなでかわいがっていました。 しあわせワン・・BON
3月 あかね介護日記
3月3日(土)
桃の花やお雛様を飾り、昼食にはちらし寿司や甘酒で桃の節句をお祝いしました。 「春とは言ってもまだまだ寒いねー」と話していると「アラ、寒いから甘酒がおいしいんじゃないの」とOTさん。「そういわれれば…そうね」と皆さん大笑しました。
3月5日(月)
今日はボランティア音楽団体「パルケ・デ・ボスケ」の皆さんによる演奏会が、あかねのリビングで行われました。リビングのテーブルをどけて急遽作ったステージと客席。ぞくぞくと、あんず・あさぎ各フロアからもお年寄りが集まります。郷愁そそるハーモニカとギターの音色。サンポ―ニャという珍しい楽器の音も聞くことができました。「早春賦」から「港町十三番地」まで幅広い選曲で、お年寄りの皆さんはどの曲も懐かしそうに口ずさんでいました。演奏が終わると「良かったねー」「また聞きたいねー」と、皆さん本格的な演奏をたっぷりと堪能されたようです。
3月6日(火)
今日から新しくNさんが入居されました。最初はとても緊張した面持ちの皆さん。少しぎこちない様子でしたが、リビングでお茶を飲みながらお喋りしているうちに段々と打ち解けてきます。しばらくするとNさんに出身地を聞いたり、それぞれご自分の田舎や家族のことを話したりと自己紹介して盛り上がっていました。
3月9日 (金)
午後ののんびりとした時間にあさぎからお年寄りが遊びに来られました。 スタッフによるギター演奏に合わせてみんなで大合唱し、いつの間にかリビングには 全員のお年寄りが集まっていました。「あれやってちょうだい」とリクエストする方や 「懐かしくて涙が出ちゃうわ」と目を潤ませている方も居て楽しんでいました。
3月15日(木)
午後からあんずのテラスで焼き芋パーティーがあると聞いたので、早速皆さんに伝えると、「あら、いいわね。行きましょ、行きましょ。」と張り切って出掛けたのは、KAさん、OTさん、Kさん、MAさん。焼きたてのお芋をほうばり、「甘くて美味しいわねぇ。」「やっぱり焼きたては美味しいわ。」と大満足。帰りにはお土産まで頂きました。「これでまた夕飯も食べられるんだから、大したものよね。」と笑顔の皆さん。やっぱり女性はすごいです。
3月17日(土)
この日は、Jさんの94歳の誕生日。午後から、ご家族も一緒に皆でお祝いをしました。最初は、恥ずかしそうにされていたJさんも、皆にお祝いの言葉をかけられると、ニコニコと丁寧に、お返しの挨拶をされ、昔を懐かしむかのように、昔の話を聞かせてくださいました。とてもほのぼのとした温かい誕生会になりました。いつも朗らかで、元気な94歳になられたばかりのJさん、100歳の誕生会をやる日も近づいてきました。とても楽しみですね。
3月30日(金)
良く晴れて雲ひとつない青空。KKさんとKTさんと善福寺公園までお花見に出掛けました。道中「春の小川」「おぼろ月夜」など春めいた歌を口ずさみつつすっかり温かくなった陽気を楽しまれています。花見客で賑わう公園では「今が丁度見ごろね」と咲き誇る桜を見て回り、途中買ってきたお饅頭に舌鼓。ボエンデに戻ると早速皆さんに土産話をしてくださいました。
4月 あかね介護日記
4月5日
この日の夕食時、あんずのお年寄りの家族と共にとても背の高いオランダ人のカメラマンが来ました。緊張するお年よりもいる中で、Jさんはそのカメラマンを見上げ「あなたアメリカの方?うちの兄が昔アメリカに居て・・・。」とニコニコ話される、写真を撮り終えると「サンキュー。」と英語で挨拶される。インターナショナルな94歳と感動し、初対面の異国の人に自ら進んで話し掛けられるJさんのような94歳になれたら素晴らしいと思いました。
4月14日
今日はとても良いお天気になり、動いていると少し暑いくらいの陽気です。リビングに置いてある黒板にJさんが“快晴”と書いてくださり、それを見た皆さんが次々と空を見上げ、「ほんとね、雲ひとつ無いわね!」とにっこり。お散歩の出る方、ソファに座りひなたぼっこする方、皆さんそれぞれに春の陽気を楽しまれていました。
4月18日
今日はあいにくの空模様。でも、室内でギターの伴奏に合わせて皆で童謡の大合唱。名曲「七つの子」に合わせて踊りをおどるKさん。「小学校4年生の学芸会で習ったのよ。涙出るくらい懐かしいね。」と。まわりの方々も巻き込んで、昔話に一花も二花も咲かせていました。
4月21日
昼食、皆で手分けしてたくさんのおにぎりを作りました。 「あなたは三角作ってね。私は四角にしようかしら。」「大きくてもいいわよね、私は口が大きいから。」などと冗談が飛び交いながらの賑やかな食事作りです。 皆で作ったおにぎりはとてもおいしく、おかわり用のおにぎりも飛ぶようになくなりました。 次は手づくりのおにぎりを持ってハイキングに行きたいですね。
4月29日
リビングで歌集を眺めていたお年寄りが歌を口ずさむと、周りの方々もつられて歌い始め、気が付けばあかねは歌声でいっぱいになりました。 居室で過ごされていた方も「歌がきこえたものだから…」と加わり、懐かしのメロディーを心ゆくまで楽しみました。
5月 あかね介護日記
5月3日(木)
5月になったとたんに、暑い日が続きます。あかねフロアも窓を開け放すと、爽やかな風が吹き抜けます。「気持ちいい風ねぇ。」「もう5月なのね。」と早い季節の移り変わりに驚く皆さん。「若葉が綺麗な時期ですね。」とスタッフが公園を眺めながらつぶやくと、「若葉ねぇ…私たちは、もう枯葉だから若葉の時期なんてとっくの昔だわね。」と笑いながら話すKさん。それを聞いていたKAさんも笑いながら、「そうねぇ、紅葉の時期も過ぎちゃったからね。紅葉の頃は私たちも綺麗だったのよ。」とお二人のユニークな発想に感心するやら、おかしいやらで三人で顔を見合わせて大笑いした午後のひと時でした。
5月9日(水)
今日はO.C.さんの誕生日。リビングの黒板には朝から「誕生日おめでとう」の文字が。昼食後、おやつの時間の誕生日会に向けて、ケーキの飾りつけなど台所は大忙しです。全員でもとても食べきれないほどの大きなケーキを前に、バースデーソングの大合唱。ケーキを切り分け、皆さんから「おめでとう」と言われると、O.C.さんは席から立ち上がり「ありがたいですわ。感動しました。」と満面の笑顔。おいしいケーキに皆さん大満足で、素敵な誕生日会になりました。
5月12日(土)
明日は母の日。Hさんのご家族が一日早いプレゼントにと素敵なカーネーションの花束を持って来られました。それを受け取り、とても嬉しそうにされているHさん。周りにいたお年寄りも「きれいね~」と見とれています。そこから話題は皆さんのお母さんの話に。「うちの母はね…」「私のところはね…」と昔を思い出しながら懐かしそうに話されている姿がとても印象的で、いくつになっても母親を大切に思う気持ちは変わらないのだと、とても温かい気持ちになりました。
5月13日(日)
風がなく五月晴れの一日。窓からの景色を楽しんでいたKさんが時期はずれの鯉のぼりを見つけスタッフに教えてくださいました。「誰にも見てもらえないからあんなにやせ細っちゃって。かわいそうね。」「丸々太った鯉のぼりはまた来年ね。」と名残惜しそうに眺めていました。
5月18日
今日は、K.Cさんとの会話の中で、心に強く残る一言が、ありました。 「人は、良いところもあって、悪いところもある。」「それが、人間なのだ」という言葉を、何度も繰りかえし、話されていました。K.Cさんからのメツセージは、愛でいっぱいで、慈悲深いありがたいお言葉でした。ボエンデでの生活の中で、お年寄りの皆さんから、たくさんの教えを、日々頂いています。お互い助けあって生きられることに、感謝の気持ちで、いっぱいになりました。
5月30日
今日は久々に音大生のボランティアさん2名がやって来ました。卒論に追われながらも、回を重ねて彼女達はすっかりボエンデの雰囲気に馴染んでいます。「高原列車は行くよ」「茶摘」など季節に合わせた、お年寄りに馴染みの深い曲が始まると、皆さん声を合わせて一生懸命に歌います。大げさなイベントではなく、リビングのテーブルに肩を並べている学生さんとお年寄り達。上手に歌えない方でも、「かわいらしいねぇ、かわいらしいねぇ」と学生さんたちを見ているだけでも楽しそうでした。思い浮かぶのはお孫さんの姿か、それともお若い時のご自分の姿か…。学生さんが帰った後は、歌集を広げてお年寄り達だけで二次会(?)の始まりです。
6月 あかね介護日記
6月10日(日)
朝からどんよりとした曇り空。間もなく真っ黒な雲が出てきて、雷が鳴り始めました。 「あら、雷が鳴ってるわね。」と気にも留めない皆さん。しばらくするとボエンデ全体に 響くような雷が。ドドーンバリバリバリッと大きな音がして、一瞬窓の外が青白く光りました。のんびりジュースを飲んでいたKさんは、その音にびっくりして飛び跳ね、グラスのジュースをこぼしてしまいました。Kさんはテーブルを拭きながら、「びっくりしてこぼしちゃった。」と照れ笑いしながら。「いくつになっても怖いものは怖いのよ。ねえ」とMAさんに同意を求めると、「そうやねぇ、でも私は怖くないんやけどねえ。」とにっこり微笑むMAさんを見て、またびっくりするKさんでした。
6月2日
今日は、近くの八幡様で薪能が夜七時からあり、数名のお年寄りの皆さんと出掛けました。薄暗い境内の中を歩いていると、「火の玉が飛んできそう」という声も聞かれました。そしていよいよ能が始まると、舞台に釘づけのお年寄りと、また、舞台よりも周りの観客の様子に興味があるお年寄りと、楽しみ方もさまざま。能が終わり、帰り道での会話では、「よく能を、観に行ったのよ、懐かしいわ」と能の話題で花が咲き、寝る間際まで、「楽しかったわ」と、能を堪能されていました。行き帰りの道中もまた、楽しみの一つとして味わえた一日でした。
6月14日(木)
リビングでテレビを見ていると、今日梅雨入りしたとのニュースが流れました。皆さん空を見上げては、「やっぱりこの時期は嫌よね」と表情も曇りがちです。そんな中、誰かが「雨が降らないと農家の人たちは困っちゃうわよ。たまには降ってくれないとね。」と話し、周りにいたお年寄りも「そうよね。たまにはね。」と賛同されています。しばし恵みの雨に感謝したひと時でした。
6月21日(木)~22日(金)
待ちに待った湯河原の旅館へ温泉旅行。朝から帽子をかぶりソワソワと出発を気にかけているお年寄りや、「どの服着ていこうかしら?」とお洒落に余念がない方それぞれですが皆さん出発を心待ちにしています。バスに乗り込むと皆で肩を並べておしゃべりに花が咲き、皆一様に嬉しそうな笑顔です。2時間ほどのバス移動、旅館につく頃にはくたびれてしまうかとも思われましたが、到着し荷物を置くなり近隣の散策に出かける方、温泉に浸かりに行く方と皆さんの好奇心には驚くばかり。 大浴場では他の旅行客と「杉並からきたんですよ。」「きもちいいですね~」などと親しげに言葉を交わしたり、お年寄り同士背中を洗いあったりと満喫されてました。 夜には浴衣に身を包みお座敷でお待ち兼ねの夕食です。目の前に並ぶたくさんのご馳走に目を丸くして「こんなに食べきれるかしら?」と心配する方も。普段ボエンデで食べる食事よりもかなり量が多かったのですが、ぺろりと召し上がり皆さん満足顔です。お酒も皆で頂き、食後のカラオケ大会はとっても盛り上がりました。「素敵なところね。一週間くらい泊まっていきましょうよ。」と仰る方もあり、本当に皆表情明るくお年寄りもスタッフも楽しみました。 翌日は朝食を食べ、近隣の散策を楽しんだり売店でお土産を買ったりとすごし、午前のうちに旅館を出発しました。帰りのバスでは旅行中の疲れが一度に出たのでしょう。眠ってしまう方もちらほらいます。 ボエンデにつくと「やっぱりここが一番落ち着くのよね」と安堵の表情。しかし早速皆で嬉しそうに思い出をしたり、土産話を話して聞かせてくださったりと大満足の旅行になったようです。 皆さんお疲れ様でした。またどこか旅行に行きましょうね。
6月23日(土)
夏らしい暑さの中、昨日の旅行疲れもあってか、皆さんあまり外へ出ようという気配がありません。午後、何気なく出してみたイロハカルタに、4、5人の方が興味をひかれたようです。最初はほんのお遊び程度のつもりが、いつの間にか白熱戦に。「取った札は裏っ返しておかなくちゃ分らなくなっちゃうわよ」等、ルールも徐々に追加されていきます。最終戦にはスタッフも参戦したのですが、お年寄りの反射神経に圧倒されてしまいました。その後で、歌の会も行い、JYさんが東京音頭を披露してくれたりと、室内で涼しく過すつもりが、お年寄りの熱気あふれる時間になりました。
6月30日
「歌でもうたいましょうよ。」とあさぎのお年寄りの提案であかねにたくさんのお年寄りが集まりました。歌の会が始まるうち、話を聞きつけたあんずのお年寄りも参加し、あかねのリビングは皆さんの歌声が響き渡ります。一曲歌い終る毎に拍手喝采がおこり皆さん本当に楽しそうな笑顔でした。 その後は皆でワイワイ賑やかにお茶会を楽しみ、「またいらして下さいね。」「ぜひ誘ってね」と約束を交わしつつそれぞれのユニットに帰っていきました。
6月某日の暑い日
お年寄りとスタッフが買い物に行く途中、切通し公園で元気に遊ぶ保育園の子供たちの姿がありました。それを見たKさん「子供は元気ね。私なんかこの坂上るだけで息が切れちゃうわ。引率の先生の方がばてちゃうわね。」と一言。早いものでもう7月、暑い日はこれからまだまだ続きますが、夏バテする事無く体調に気をつけ皆で暑い夏をのりきりたいですね。
7月 あかね介護日記
7月7日
色鮮やかな短冊で飾られた七夕飾り。皆さん自分の短冊よりも、他のお年寄りが書いた内容に興味深々の様子。「へえ、こんなこと書いてるよ」と自然と話も盛り上がります。俳句長で、五・七・五で書かれている方が多く、とても風情あるものになりました。あいにく曇り空で天の川を見ることは出来ませんでしたが、皆さんとても良い表情で楽しまれていました。
7月19日
昼食、お年寄り二名とスタッフで吉祥寺へ行きました。入ったのは中華料理の老舗。店内の凝った内装をキョロキョロと見回し随分興味を持たれていました。運ばれたたくさんの料理に「食べきれないわ」と心配していましたが、数々の珍しい料理に「これは何かしら?」と首を傾げながらも箸をすすめ、すっかり食べ終わる頃には満足気な表情でした。 食後は近辺を歩いてまわり、「昔とは随分様変わりしたのねぇ。」と吉祥寺の街並みをゆっくり楽しんできました。
7月29日(日)
入浴のお手伝いの為、浴室にずっと居たスタッフの服は汗でびっしょりになっていました。そんな姿を見たKさんはご自分の居室に戻ると、タンスを引っ張り出しピンク色のシャツを2枚持って来られ「こんなのしかないけど・・あなたびっしょ濡れだから、風邪をひくといけないよ。」と言われました。Kさんの優しさに触れとても感謝し、感激し、とてもうれしくなりました。日常のほんの一部の出来事ですが、一生忘れる事のない出来事です。
7月26日
今日は、とてもお天気がよかつたので、Nさんとスタッフで、切通し公園へ、お散歩に行きました。外へでると、あまりにも暑いのでお散歩というよりも、公園の木陰でティータイムです。公園をNさんと三人で人間ウオツチング。Nさんが、公園の川で丸裸の小さなお子さんを観て、「ワーかわいいわね。外人さんね。この近くに、住んでるのかしら」笑顔になりました。またNさんのいつもと違う一面を垣間見ることができました。
7月24日
今日はNさんの誕生日。今年で77歳、喜寿を迎えられました。おやつの時間には、シフォンケーキにデコレーションをして皆でお祝いです。大きな声でバースデーソングを唄い、「おめでとう!」と祝福の声が飛び交います。そんな中、恥ずかしそうな表情を浮かべるNさん。「わざわざありがとうございました。」と照れながらも丁寧にお礼の挨拶をされていました。
7月31日
夕食前のひと時、窓に目をやると、一匹の蝉が網戸に止まっていました。しげしげと見上げてスタッフを呼び、「ねえ、これ、蝉?それとも油虫?」思わず周りの方も笑ってしまいながら振り返り、じっと動かずにいる蝉を見ながら季節を感じていました。公園の木立からやってきたのでしょう。日暮れにはヒグラシなども聞こえてきます。
8月 あかね介護日記
8月6日(月)
今日は阿佐ヶ谷の七夕祭りの見物に行ってきました。平日の昼にもかかわらず、多くの人で賑わう中、暑さに負ける事無く色とりどりの飾り付けに皆さん感心している様子。途中休憩で立ち寄った甘味処では、店内の雰囲気もさることながら、店員の方もとても友好的で、ついつい長居を。甘いものと素敵な環境に話題も膨らみ、お祭りもそっちのけでお喋りに興じてしまいました。普段とは違う環境に足を運ぶことで、普段とは一味違った笑顔を見ることが出来て本当に良かったと思いました。
8月15日(水)
今日は終戦の日。テレビや新聞での報道を見て、Oさんから「黙祷しましょう」との提案がありました。皆さんに声をかけて、リビングに集まって1分間の黙祷をしました。「私たちの為に犠牲になった人がいっぱいいるんだもんね」と話す皆さん。それぞれの戦時中の話など、戦争を知らない世代のスタッフにとっては貴重な話を聞かせていただき、忘れてはいけないのだと改めて思う機会となりました。
8月17日(金)
夕食を終えて、ほっと一休みするお年寄り達。そこへホーム長から線香花火の差し入れ。 テラスに水を張ったバケツを用意して、スタッフが「花火しませんか」と声を掛けると、「本当かしら」といった表情で集まるお年寄り達。「なんだ、線香花火ね、打ち上げ花火のことかと思った」ところが花火に火がつくと、夕闇の中に浮かぶその美しさに皆さん目を奪われてしまいます。そして、少しでも火玉を長持ちさせようとするのですが、ジジッと音を立てて、ひとつ、またひとつと水の中に消えてゆきます。その儚さゆえに美しいのよ、と仰るTさん。詩人ですねぇ。
8月20日(火)
夜勤中の出来事です。23時の見回りの際、静かに決して起さないように静かに回っていたのですが、あるお年寄りの部屋の扉を開け一歩中に入ると突然、お年寄りの目がパチッと開きスタッフと目が合いました。突然夜中に自分の部屋に入って来てさぞ驚かせてしまいスタッフは申し訳ない気持ち一杯で、見回りの最中である事を話し謝りました。するとそのお年寄りは、「あなたは家族だからいいわよ。それよりもう遅いからここで寝なさい。」と優しくスタッフに言いました。お年寄りと接する仕事をして数年、日常でお年寄りのたくさんの優しさに触れ癒されて来ましたが、あなたは家族だから、と言われたのは初めてでした。とても嬉しく心に残る一言でした。この出来事は絶対に忘れることのない出来事になるでしょう。
8月26日
今日は、近くのスーパーへお買い物、Hさんとでかける。まだまだ暑いので、日傘を 片手に「暑い、暑い」と言い合いをしながら向かいます。いざ、スーパーへ到着。今日は日曜日ということもあって、家族連れの人達でいっぱいでした。Hさんは、小さなお子さん達に、声をかけられ、とてもうれしそうです。子供さんもHさんに「おばあちゃん、さようなら」と、手を振っています。こんな光景は、ひと昔前には、たくさん見られたけど、最近は少なくなってきたと、思っていました。しかしあらためて、近所の方々との交流は、こんな日常の一コマから、生まれてくるのかなと、教えて頂きました。
8月31日(金)
早いもので8月ももう終わり。そんな話をしていると「学生さんなんかは今日で夏休み終わりだから、きっと宿題に追われてるわね」とお年寄り。「私たちは毎日が休みだから関係ないわね。」と皆で笑い飛ばしていました。明日からは皆さん秋休みなんだそうです。
9月 あかね介護日記
9月8日(土)
暦の上では秋だと言うのに、残暑がまだまだ続く暑い一日です。外へ出るにしても暑すぎるので、お年寄りを連れ立ってギター片手にあさぎへ遊びに行きました。丁度おやつ時だったので、一緒に頂いた後、総勢十数名で童謡や愛唱歌等の大合唱。あんずからもお年寄りが遊びに来て、3ユニット揃い踏みの歌の会になりました。
9月17日(月)
今日は敬老の日ということもあって、お祝いも兼ねて、昼食はちらし寿司に天ぷらと、普段よりも豪華な献立にしました。「随分ご馳走ね」「敬老の日のお祝いだって」と台所は何時にも増して賑やかです。皆さん張り切って食事作りを手伝ってくださり、お祝いをする側なのかされる側なのかといった雰囲気です。「いくつになったら敬老なのかしら」と鋭い質問も出つつ、和気あいあいとした賑やかな一日になりました。
9月24日(月)
今日はO.T.さんの87回目の誕生日。朝からユニットの黒板には「誕生日おめでとう」の文字が赤いチョークでしっかりと書かれていました。普段よりもふんぱつした昼食を終え、お茶の時間に向けてのケーキ作りをしていると、やはり様子が気になるようで、進行具合をそれとなく見に来ては、照れくさそうに笑っているO.T.さんが印象的でした。ロウソクの火を吹き消し、皆でHAPPY BIRTHDAYを合唱し、笑顔の溢れる誕生会になりました。ふと見ると黒板の下のほうに、控えめに白いチョークで「ありがとう」の文字が。
9月26日(水)
中秋の名月。昼間のうちから「今日は天気がいいからきれいに見えるわね」と月が出るのを皆で楽しみにしています。普段、夕方には閉めてしまうブラインドは「月が見えなくなっちゃう」と開けたままにし、何度も夜空を見上げていました。
9月27日(木)
最近、夏のお疲れのせいか、腰の調子の悪いKさん。体を、動かすと痛みが増す様子。 しかし、ご本人は、痛みに我慢し、できる限りご自分で、動かしたいという意思が、すごく伝ってきました。お孫様の結婚式も、明後日。「体を動かす練習をしなきゃ」と、言われ 努力されているお姿は、とても美しいと感じ、今を、精一杯生きるって、こういうことなのかと、勉強させて頂きました。
10月 あかね介護日記
10月17日(水)
今日は下のフロアからもお年寄りが遊びに見え、大勢でテーブルを囲んでの大合唱が始まりました。ギターの伴奏に合わせて、懐かしい童謡や流行歌を次から次へと歌っていきます。定番の「仰げば尊し」では、元々教員の仕事をされていた方が、思わず涙を流す等、こちらがもらい泣きをしてしまいそうになることも。素敵な午後のひと時を過すことができました。
10月20日(土)
仲良し同士連れ立って、今日のお昼は回転寿司という運びになりました。目新しい光景に「こんなの初めてだわ」と大はしゃぎ。珍しさも手伝ってか、皆さん次々にお皿を重ねていきます。普段とは違った環境で楽しく食事が出来て何よりでした。
10月20日(土)
今日は、お隣の、あけぼの作業所では、秋まつり。出店や、歌や踊りのイベントが、 盛りだくさんで、お年寄りの皆さんと、観に行くことになりなりました。イベント会場では、あけぼの作業所の皆さんが、オリジナルのダンスや歌を、踊ったり、歌ったり、それに合わせて、お年寄りの皆さんも、リズムをとり、一緒になって、大盛り上がり。最後に、 大きな拍手をされ、とても満足されている皆さんでした。帰り道では、「たまにはいいはね」 「楽しかったわ」と、いう声もでて、ご近所さんと、お祭りを通じ交流ができ、知らない方どおしが、一体になるって、すてきなことだと、感じた一日でした。
10月23日(火)
近頃すっかり日が短くなり吹く風も涼しくなってきました。 「天気は良いけど風がひんやりしてきたね」「10月も終わりだものね。」とリビングではお年寄りが季節の移り変わりのはやさをしみじみと話しています。 ボエンデの窓から見える公園の木々も次第に色づきはじめました。
10月26日(金)
朝から雨が降り続き、散歩や買い物に出るのもためらわれます。リビングに集まってきたお年寄りの皆さん、退屈そうに雨を眺めています。そこへKさんの娘さんが面会にいらっしゃいました。手には何やら大きな四角いものが…。図書館で紙芝居を借りて来てくださったのでした。ちょっと練習不足ですが…と仰りつつも、集まったお年寄りの皆さんを前に民話の紙芝居を演じてくださいました。ほのぼのとした語り口と素朴な絵。テレビやDVDとは一味違った楽しさに皆さんじっと見つめて引き込まれているようでした。
10月30日(火)
秋晴れの昼下がり、誰が声を掛けた訳でもないのにリビングにお年寄り同士が集まり、ちょっとした井戸端会議が始まりました。生まれ故郷の話や仕事をしていた頃の話等、次々に話題は膨らみます。中には、一度部屋に戻り、会話がよく聞こえるようにと、久しぶりに補聴器を持ち出す方もいらっしゃいました。よくよく考えれば、様々な場所で生まれ育った方々が、東京の上井草で出会うというのも素敵なめぐり合わせだなと感じました。
11月 あかね介護日記
11月6日(火)
今日は、M.T.さんと奥様も一緒に外出に行きました。目的地は、以前からご夫婦でよく行かれていたという深大寺と、併設している神代植物園です。デート気分で手をつなぎながら植物園を散策したり、お参りをしたりと、楽しい時間はあっという間に過ぎていきます。予報に反して天気も味方をしてくれて、念のために持参していた傘も、活躍の場が無いまま、無事に帰路へとつけました。帰ってくると、さすがに疲れが出たのか、夕食まではベッドでしばしのお昼寝をするM.T.さん。充実した一日を過せたようで何よりでした。
11月11日(日)
今日はM.A.さんの82回目の誕生日でした。昼食後からバースデーケーキの飾り付けをし、お茶の時間に娘様、お孫様も交えてのお祝いをしました。カメラを向けると照れくさそうに、でもどこか嬉しそうに笑顔を見せていました。暫くは配られたケーキに手をつけず、他の方々がおいしそうに食べるのを、ニコニコと眺めていらっしゃったのが印象的でした。
11月15日(木)
午前中から映画「続・always三丁目の夕日」のチラシを興味深々に眺めるお年寄り。互いに誘い合って早速大泉学園の映画館に出かけました。 昭和時代の街並みを彷彿させる映像の世界にすっかり入り込んで夢中になっている横顔が印象的でした。ポップコーン片手に大いに笑い、感動し、久しぶりの映画を存分に楽しめたようです。
11月15日(木)
映画を見に出かけた方たちもいましたが、荻窪にぶらりと出掛けた方もいました。午後、路線バスを利用してスタッフと二人きりでデート?をしました。フルーツパーラーでお茶を飲んだり、駅前でストリートライブをするジャズバンドに耳を傾けたり。デパートでは宝石売り場へ行き、品定め。「見るだけならお金がかからないからいいね」と笑い合いました。年賀はがきの出張販売を目にして、師走も近くなったことを感じさせられました。
11月27日(火)
日に日に寒さも増し、目の前の切り通し公園の木々の紅葉も終盤。お買い物の帰り道、落ち葉が積もる道を歩き「カサカサっていい音がするわよ」とお年寄り。皆で耳を澄ませて歩きました。ボエンデの山もみじも上のほうから次第に赤く染まり、日に日に違った趣きを見せてくれます。
11月28日(水)
今日はK.K.さんの89歳の誕生日でした。朝からニコニコと嬉しそうな様子で、ケーキの準備などは、照れがあるのか、遠めに見ながらソワソワとしてらっしゃいました。お祝いの途中でご家族から花が届き、花を抱えての記念撮影など、終日嬉しそうに過ごされていました。「この歳になって更に歳を取るのもね」と言いつつも、やはり誕生日は幾つになっても嬉しいものなんですね。
11月某日
お風呂の準備の際に眉墨を必死に探される94歳のJさん、夜は愛用の化粧品で「毎日しわを伸ばしているの。しわだらけだと彼に逃げられちゃう。」と冗談を言いながら、お肌のお手入れをされています。何歳になっても女心を忘れず、内外共に美しいJさんのような、おばあちゃんになりたいです。
12月 あかね介護日記
12月1日(土)
今日は毎年恒例の餅つき。今年はガレージセールも同時に行われました。 皆さんが見守る中、テラスでは白い息を吐きながら威勢よく杵が振り上げられ、辺りに餅をつく音が小気味よく響きます。朝から沢山のご家族が手伝いに来て下さり、つきあがったお餅を丸め、あんころ餅や安倍川餅が次々とできてゆきます。温かい豚汁と一緒にお餅を頂きました。 ガレージセールに買いに来て下さる地域の方も昨年より一段と増えました。 ガレージセールの収益金はお年寄りの皆さんで楽しめる設備の購入に使わせて頂きます。
12月2日(日)
冬になり次々と木々から葉が落ちます。イチョウの木が並ぶ青梅街道は葉が積もるほどに。車が通るたび舞い上がる様を見て、「落ち葉がかけっこしてる。」とお年寄り。「競争したら私たちが負けそうね。」と皆で笑い合いました。
12月3日(月)
クリスマスツリーを出し始めるとお年寄りが続々と集まり、皆で手分けして飾り付けをしました。だれからか「きよしこの夜」を口ずさむとつられて皆も歌い始め、あかねのリビング一杯に歌声が響き渡りました。「年甲斐もなくウキウキするわね。」と表情はとても嬉しそうです。
12月22日(土)
今日は杉並公会堂にコンサートに行きました。モーツァルトと聖歌を楽しみました。合唱の迫力にびっくり、また聞きに来ようねと約束をして帰りました。
12月24日(月)
今日は待ちに待ったクリスマスです。昼過ぎから準備をはじめ、夕方のパーティに備えます。華やかな飾り付けに自然とテンションも上がり、「飲まなきゃ始まらないわよ」というOさんのリクエストに答えてちょっとだけビールを出してみたり、クリスマスソングを歌ったりと大盛り上がり。サンタからもらったプレゼントを、互いに見せ合い褒めあいして楽しく過ごすことができました。
12月27日(木)
今日は、陶芸教室で作ったねずみの置物が届きました。Nさんのお部屋へ届けると、「 あら~かわいい」と、満面の笑みです。Nさんご本人がお作りになられ た作品を、撫でられているお姿を観て、なんだかうれしくなった1日でした。
12月31日(月)
今日はいよいよ大晦日です。「年末はなんだか感慨深いね」等の話し声も聞こえてきます。夕食に年越し蕎麦を食べ、そろそろ紅白歌合戦でもと思っていたのですが、近頃の流行歌は今ひとつだった様で、結局、裏番組で放送されていた、懐かしい歌謡曲特集をご覧になっていました。来年も、変わらずお元気に過ごしていただければと思います。