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Iogi Diary
井荻介護日記2023年06月
グルップボエンデ井荻 井荻介護日記2023年06月
6月1日(木)
「早いもので今日から6月ですね」とフロアーでお年寄りの皆さんが話されていて「今年もあと半分ですね。この間まで寒い寒いと言ってたのに、早いですね」と。
そんな会話をしながらお天気が良いのでUさんとMさんをお誘いして散歩に出掛けました。あまり脚を運ぶことがない駅の北側に行ってみました。以前から気になっていた「すぎのこ農園」を見学させて貰いMさんが建物を見られると「田舎でお蚕を作っている家がこんなだったわね。」と話されると農園の職員の方が丁寧に案内と説明をして下さって植えている畑の見学までさせて貰い、Mさんが「これ枝豆ね」とUさんも「南瓜ね。じゃが芋の花が咲いているしここは随分と広くて良いわね」と懐かしく嬉しそうに会話が弾んで暫く畑の中で過ごし帰ってきました。7月には今、花が咲いている野菜の収穫を計画していると教えて頂きMさんもUさんも「またそれも楽しいわね。また連れて来てね」と「楽しみが出来たわね」と言いながらホームまで帰ってきました。気が付けば1時間も見学させて頂き楽しい時間を過ごす事ができました。勝手に3人で収穫が出来ると決め付け話は更に大きくなっていました。また時間を作りお連れしたいと思います。
6月2(金)
PMより梅ジュース作りをする為に5キロほどの梅を買ってきたことを皆さんに実物と共に見ていただくと「多くて立派ね。重そうね」と皆さん口々に話されていますスタッフが梅ジュース作りの準備を始めると「私もやるわ」と口々に5名ほど立候補して下さりお話をされながら笑顔で皆さん作業されていました。その後PMティータイム時去年から漬けていた梅ジュースを皆さんで召し上がられています。
6月13日(火)
今日は冷蔵庫に鰻があったので「鰻丼にしましょうか?」と提案すると「いいわね、ところで今日は何の日?」と問われたので「そうね、これから暑い夏を乗り越えるため、パワーをつけ病気知らずのお身体になって欲しくて」と答えると、Uさんが「ぜひ食べたいわ、美味しい鰻丼を作ってよ」といつもの表情豊かな笑顔を見せられていました。直ぐにMさんと、お吸い物に使うお出し用の昆布と鰹節の量を計っていると「本格的ね、何か手伝う事ない?」と。いつもはあまり料理をする事が苦手なUさんが副菜のサラダや、煮物用の野菜を切ったり、洗い物をしたりと、最後までキッチンに立たれていました。出来上がった鰻丼はふっくらとして、とても美味しかったです。皆様もとても満足して完食されていました。
6月27日 (火)
先日、UさんやMさんと散歩へ出かけました。天気が優れず近場にしか行けなかったものの、遊歩道ではいろんなお花が咲いており楽しまれています。遊歩道の紫陽花は葉っぱが虫に食われていてところどころ穴が開いています。全く食べられていない葉もあるのに、跡形もない葉もあります。「きっとこっちが美味しいのね」「隣に咲いてるのに美味しいかってわかるんだね」とお二人で話されていました。また、「もっと遠くに連れてってよ」などとも話されていてお二人とも美味しい物が食べたいわと仰っていました。
6月28日(水)
本日ご入居されたTさんはとても明るい方で、スタッフのお声がけにもテンポ良く答えて下さいます。居室にあるベッドカバーを「素敵ですね」とお伝えすると「私が作ったんですよ!このぐらいならすぐできちゃいます!」と素敵な笑顔でお話してくださいました。そして夜間にスタッフが見回りに訪室すると「大変ですね」「私にできる事があったらいつでもやりますよ」などスタッフに労いのお言葉もかけて下さっていました。お話の際に一番驚いたのがご家族で過ごされた6カ国を何度話されても間違えることなく国名を話された事でした。素敵な思い出が詰まっているのだろうなと感じられるひと時でした。これから沢山のお話や思い出をお伺いできるのがとても楽しみです。
6月30日(金)
今日の午後は皆さんの目の前でホットケーキを焼いてお出ししました。普段調理後のものをお出しする事が多く、実際に作りながらとなると珍しいのか皆さん大変喜ばれていました。「これはお店開けますよ!」と口をそろえて話すUさんとMさん。先日入居されたTさんも「おいしい!毎日でも食べたい」と笑顔で話されています。これからも皆さんの目の前で作ったり、秋になったらおにぎりを沢山つくって近くの公園に外出するなど食事を楽しんで頂ける計画を皆さんとお話しました。