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Iogi Diary

井荻介護日記2022年10月

グルップボエンデ井荻 井荻介護日記2022年10月

10月10日(月)
今日の昼食準備はSさん、Saさんと一緒に取り掛かりました。Saさんは「私、久しぶりにお台所仕事した!初めてかもしれない。やってみると楽しいわね」と、おもに洗い物を、時間を忘れたかのように丁寧に行っていました。いつもこの時間はお亡くなりになられた旦那さんの事を「優しくて頭が良くて最高の男だったのよ」と懐かしそうに笑って話し、幼少時代に山梨県で過ごされていたご家族の事も夢中に語っておられます。その時のSaさんは幸せに満ちた表情を見せています。

10月12日(水)
今日はSさんのお誕生日会を開催しました。
昼食は、リクエストで握り寿司。他のお年寄りの方も届いたばかりの重なった寿司桶をみて「豪華だね~」と大変喜ばれていました。みなさんでハッピーバースデーの歌を歌って昼食となりました。
午後は井荻駅近くの人気のケーキ屋さんのホールケーキを堪能されていました。午後もお祝いの歌を歌ったり、花束をお渡ししてお祝いの言葉をお伝えになったりとSKさんも照れ隠しで「年は取りたくない」と仰いながらも表情は終始笑顔でした。

10月14日(金)
今日はTさんとOさんとお散歩へ出かけました。お天気は曇り空でしたが、過ごしやすい気温の中出掛けることが出来ました。お二人とも遊歩道の木々やお花をとても興味深そうに眺め、「あの大きな木は切るのが大変ですね、ほらほらあっちまで行っちゃってる」と枝ぶりを気にされたり、「こ~んなに実がなっていますね」「すごいね」と沢山実っている柿の木をニコニコ笑顔で眺められたりしています。道端の片隅に咲く小さなお花を見つけ「可愛いですね」「可愛いね」と会話されたりもしています。お二人とのお散歩はとてもゆったりとした素敵な時間を一緒に過ごさせていただいています。

10月18日(火)
早いもので10月に入った事をお話すると「月日の経つのは…」と話される。「今年こそ慌てないで大掃除が出来たらいいです」と話すとSaさんから「なかなか捨てることが出来ないのよね」「いつか着るからと取って置くから」とMさんも話されて物の片付けについて話が弾んでいます。処分する判断は「使うか3年着なかったら捨てる」と決めている事をスタッフが伝えると「それが出来たら良いけどね」とUAさんが言われています。皆さん物を大切に使われて思い切って処分できないで居ることが解りました。「女性は特に経済の事を考えますからね」とSaさんの言葉は響くものがあり皆さんから教えられる事ばかりです、

10月27日 (木)
日中Mさんのお部屋へ伺った際に、年末年始の話になりました。「もうこんな時期ね、1年あっという間ですね」と話されていて、月日の移り変わりの早さに驚かれていました。スタッフが「年末年始はごちそうにして思い出を作りましょうね」と伝えると大変喜ばれています。「じゃあ私も手伝わないとね」と今から新年が待ち遠しいようです。

10月28日 (金)
先日、Tさんとお散歩へ出かけました。だいぶ寒くなってきておりニット帽をかぶり出掛けると、通りすがりの男性が「あったかそうだねー」と話しかけて来られ、「ここ数日寒い日が増えましたねー」と話していたところ、Tさんも「寒いよね」と話されていました。つい先日までマスクが息苦しい事があったのにねと話しました。ボエンデの室内でもお年寄りの服装が厚手に変わってきたり、髪形の変化や履物などお互いに褒め合っていました。

10月30日(日)
本日Uさん、Mさんと散歩に出かけ道中の木の葉の色や松ぼっくりのなっている様子をお二人しっかりと気が付かれ「秋なのねぇ」と口々に話されていました。ボエンデに戻る道中にも「陽が沈むのが早くなった」「肌寒くなってきた」「落ち葉が多くなってるわ」等季節の移ろいを感じられている様子でした。

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