1. ホーム
  2. 介護日記
  3. グルップボエンデ井荻
  4. 2022年
  5. 03月

Iogi Diary

井荻介護日記2022年03月

グルップボエンデ井荻 井荻介護日記2022年03月

3月6日(日)
ボエンデに入居してまだ日が浅いMMさんとUAさんは「少し落ち着いたら出かけましょうね」と一日に何度も外出の声掛けをしています。今日の午前中は井草の森公園へ出かけました。今日は日曜日なので家族連れでとても賑わっていました。テントを張ったり、満開の菜の花の前で写真を撮ったりと、とても幸せそうな風景でした。UAさんが「こんなに平和そうなのに世界では戦争をしている所がありますよね」「ええ生きているかぎり戦争って終わりが無いでしょうね」「私達も疎開をして辛い思いをしました。早く平和になって欲しいわね」と、今ロシアがウクライナに起こした侵略戦争の話をされていました。世界はこれからどこに向かうのかとても心配です。一日も早く戦争を終えて欲しい事を、戦争を経験したおふたりが願っていることを深く感じました。

3月7日(月)
10時のティータイムに「3月もあっという間に1週間早いですね」とSKさん。
今日職員が通勤途中に遊歩道で鶯の鳴き声を聞いた事を話すと「もう、春ですね」とSaKさんが話されていて「ホー、ホー、ケッキョ、ケッキョ」と鳴いているので「まだ子供で練習中なんでしょね」と言うと「微笑ましいいね」NKさんも言われて、お年寄りの皆さんに「春を感じるのはどんな時でしょうね?」とお聞きすると「ちゅうりっぷが咲くとき」、「桜の花が咲くとき」「そうね、桜かな?」と話が膨らんでいました。
職員が「うとうとする時も春だなあ」には「それもあり」と笑いが一段と大きく話に華がさいていました。ほんの少し先の春を早く感じられたようです。

3月9日(水)
3月に入りだんだんと陽射しが暖かくなってきました。午後にUAさんとMMさんとお散歩に出かけました。UAさんが「こちらの遊歩道は広くて歩きやすいわね。車も通らなくていいわ~。」と話され、MMさんも「お花も咲くから季節毎に見ていけるわね。」と会話されていました。通りすがりの方の犬がMMさんに尻尾を振りながら近寄ってきて、MMさんは「私ね、犬も猫も大好きなんですよ。」と飼い主さんに話していました。見ていて何とも微笑ましい光景でした。

3月11日(金)
今日は3月11日。東日本大震災から11年経ちました。AM11:00からリビングにてシェイクアウト訓練を行いました。
携帯から緊急地震速報の訓練ブザーが鳴ると、クッションを頭の上に乗せたり、ひざ掛けをたたんで頭の上に乗せたりと、何度も繰り返して行いました。
また、東日本大震災当時の話題になり、「もうそんなに経つの?」早いわね~としみじみ話されていました。「もし今地震が来ても、そんなに冷静にはいられないわよね、でも訓練しといたほうが良いわよね」と皆さんが万が一に備えての気持ちで参加されました。「どんな事が起こっても冷静でいられたらいいですよね」と言う声もありました。そんな災害がない事を祈りつつ、訓練を終了しました。

3月12日(土)
春の日差したっぷりの中、NTさんとお散歩へ出かけました。暖かい日差しに「散歩は気持ち良いね」とにこやかな笑顔でした。途中に満開の梅の花があり「綺麗だね」「花の香りがするね」と一緒に梅の花を眺めてみたり、少しずつ膨らんできている桜のつぼみを見て「これは桜だよね、いつ咲くかな~」とお話されていました。3月20日過ぎには咲く様ですよとお伝えすると「見に来たいね」と桜の開花を楽しみにされて居ました。沢山の春を見つけられとても楽しいお散歩になりました。

3月15日(火)
今日は、暖かく春の気候です。皆さんテレビを見ながらうとうとされています。SaKさんはロシアとウクライナの戦争についてお話されています。
ロシアの大統領に対し、同じ人間なのにあんなひどいことをやるなんて!とご立腹されたご様子でした。隣で見ていたSKさんも「そうですよね」と悲しまれていました。お2人とも感情豊かにお話されていて、次の日もまた次の日もテレビの報道に心を痛めていらっしゃいました。新聞でもテレビでもいま世界で起きている事をご自分で考え発言されていて知ろうとするお気持ちは、いつまでも変わらないのだなと思いました。

ページトップ