1. ホーム
  2. 介護日記
  3. グルップボエンデ井荻
  4. 2021年
  5. 10月

Iogi Diary

井荻介護日記2021年10月

グルップボエンデ井荻 井荻介護日記2021年10月

10月1日(金)
10月といえばハロウィンです。少し早いですがダイニングテーブルに南瓜の置物を置いたり、ガラス窓に飾りつけを行いました。オレンジや黒の飾りを手に取り「かわいいわねえ~!」と少女のように瞳を輝かせる皆さん。ジャックオーランタンの置物はスイッチを入れると色とりどりに光る仕掛けになっていて、スイッチを入れたり消したりしながら楽しまれる方も。そういえばハロウィンって何でしょう?と伺うと皆さん首をかしげて困り顔。日本でいうお盆と、収穫祭が混ざったお祭りだそうですよと伝えると「私が小さい頃にはなかったわねえ」「時代なのね」としみじみされていました。皆さんにはあまり馴染みのない行事ですが、今年も楽しんで頂ければ良いなと思いました。

10月5日(火)
天気も気候も良く、午前中にOTさんとお散歩へ出かけました。ボエンデの玄関を出ると、ちょうど保育園の子たちもお散歩中でした。2・3歳くらいの子たちが一生懸命歩いてピンク色の帽子をみんなで被り先生の後を歩いていました。OTさんは、「ほら小さい子が歩いてる」「みんな赤い帽子被って可愛いね」と話されていました。小さい子も頑張って歩いている姿を見て、OTさんも一生懸命歩かれていました。

10月6日(水)
前日にノーベル物理学賞に眞鍋淑郎さんが選ばれ、日本中で眞鍋さんの受賞を祝う喜びのコメントを、テレビも新聞も伝えていました。ボエンデの皆さんも喜びを表情に出して「この方、素晴らしい経歴のかたよ。きっとアメリカが手放さなかったのね」と感心
したり、「ノーベル賞よ、凄いわね」と語り合いしながら眞鍋さんへのインタビューに聴き入っていました。年齢も近く戦争戦後同じ世代を生きてきた皆様にとっては、とても誇らしいニュースだったようで、今日は日中を通してその功績を讃えていました。

10月12日(火)
SKさんのお誕生日会でした。昼食はSさんのご希望を事前に伺い、握り寿司の出前を取りました。「まぁ、おごちそうですね」と大変喜ばれていました。午後のティータイム時にフルーツケーキに「Sさんお誕生日おめでとうございます」のプレートを見ると、お隣の席のSYさんが「まぁ、おめでとうございます。おいくつになったの?」と聞かれたり、「おめでとうございます」とお祝いの言葉を伝えながらSさんの両手をしっかり握りしめてくださるOTさんの優しさに、その場にいらっしゃった全員の方がSKさんにお祝いのメッセージを伝えて下さいました。温かい光景が素敵なお誕生日会になったようで、SKさんは就寝前にも喜びのお言葉をスタッフに仰ってくださいました。

10月14日(木)
SaKさんも入居されてから3ケ月程経ち、リビングで皆様とお話される機会が多くなりました。この日はOさんと一緒にSaKさんのご家族のアルバムを見ながらお話されています。「これは孫。目鼻立ちがはっきりしてるでしょう。だから沢山写真撮ったのよ。…これはデパートか何かお散歩へ行った時のかな?」と写真についてそれぞれ説明されています。Oさんはその隣で真剣にお話を聞きながら「可愛いね。歩いてるのは子供だね。いいですね。きっと今も見守ってくれてるね」と穏やかな表情でお話しされていました。

10月24日(日)
今日は秋晴れのいい天気で10時のテ―タイムに窓越しの空を見上げて「綺麗な空で気持ちが良いですね」とSKさんが話すとOTさんが後ろを振り返り空を見て納得された表情が見られ皆さんで「秋と言えば紅葉狩りですが東京は何処が見どころでしょうね」と話すとNKさんが「北海道にツアーで行ったけど良かったね」SKさんは「高尾山かしら」「三つ峠かな?」等々紅葉気分を満喫されたような会話が弾んでいました。
最期は「遊歩道にも柿の木とかありますね」といつも散歩で見かけている木々の紅葉を楽しみにされているようでした。これから寒くなるとより一層色ずく木々を楽しみにお散歩に出かけたいと思いました。

10月27日(水)
今日のお昼はハロウィンランチでした。午前中、スタッフがフロアーの壁やダイニング席の周りに、ハロウィンの飾り付けをしていると、SaKさんが「あら、賑やかでいいですね。いつもとまた雰囲気が変わって、お部屋の中が明るくなるわね。」と話されていました。食事作りを行っていたSKさんは、デザートのプリンの周りに添える果物を「こうすると色合わせきれいですよね。」とスタッフに確認しながら、楽しそうに盛り付けされていました。皆さんお席に座られると一品一品を眺めながら召し上っていました。

ページトップ