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Iogi Diary

井荻介護日記2020年08月

グルップボエンデ井荻 井荻介護日記2020年08月

8月1日(日)
NTさんと中瀬小学校の辺りまでスタッフ佐々木と散歩に出かける。散歩中「もうこんなにセミ鳴いているんだね。夏だね」と話され感心されている様子でした。道中「あっあそこに抜け殻あるね」と木についているセミの抜け殻を見つけられ手に取られる。「これ今日のお土産だ。皆に見せてみる」とニコニコされていました。ボエンデに戻られティータイム時に皆さんにセミの抜け殻を見せ盛り上がられていました。

8月6日(木)
今日も朝から気温が上がり、昼前でも汗が流れ落ちる暑さです。暑さを避け、涼しい車で、SKさん、DFさん、DSさんとドライブに出かけました。青梅街道を走り、善福寺公園付近の景色を楽しみました。さるすべりの濃いピンクと真っ白な花が、青い空に映えてとても美しい風景です。
少し走った後は、ミニストップで休憩しました。皆さんがご希望されていたバニラソフトクリームを購入し、車の中で召し上がっています。「この暑い中、涼しい所で冷たい物を食べれるなんて、最高です」と喜ばれました。コロナ渦の中外出や外食ができない状況ですが、少し気分転換されて、すっきりとした笑顔で帰宅されました。

8月8日(土)
今日はTTさんの誕生日です。例年なら外出してお店の雰囲気やお年寄りの好物のお料理を楽しんで頂くのですが今年は新型コロナの感染拡大が広がり、近くの遊歩道の散歩ドライブ以外の外出は禁止になっています。そこでTTさんのリクエストで「鰻の釜飯」を注文し、皆さんと一緒にお祝いをする事になりました。このところ外出や面会の制限もあり楽しみも限られてるなか、出前やお弁当をとても喜んでくださいます。「鰻だわよ。TTさんに感謝しなくちゃいけないわね」と、TTさんの91歳の誕生日を祝いながら、今日の皆さんは外出気分も味わえたようで満足した笑顔を見せていました。

8月9日(日)
8月に入り毎日暑い日が続いています。午前中SHさんとSKさんが、「今日は長崎の日だったわね。あちらのソファーに移ってテレビを見ましょう。」と、声を掛け合われて一緒に移動しました。
テーブルで、会話が弾まれていたSYさんN.Tさんもカップを片付けて、SYさんはソファーへ、N.Tさんは、「部屋でひとりでゆっくり見たいから。」と言われました。テレビでは長崎の式典が放送されていました。
そして11時02分、テレビから流れるアナウンスに合わせ、SYさん、SHさんはずっと頭を下げて黙祷されていました。皆さんが人生の中で経験されたご苦労と、戦後生きて来られた逞しさを痛感しました。平和に過ごせる日々の尊さを改めて感じる時間でした。

8月11日(火)
朝食の準備時間、SHさんSYさんで善福寺近辺についてや、学生時代のお話で盛り上がっていました。少し経ち、朝食を作っているスタッフをとても楽しそうに見つめていました。スタッフが、一緒にいかがですか?と声を掛けると、「そう言って下さるのを待ってたのよ!」と颯爽としていました。盛り付けを行いながら「こうしていると朝から活気が沸いてくる!」と意欲的に取り組んでいらっしゃいました。
更にSYさんとSKさんも参加して下さり、皆さんで「目玉焼きにはケチャップを掛ける人もいるらしいわ…」等と話しに花が咲き盛り上がっていました。SHさんが「今は出掛けに行かれないから、くだらない内容でも日々の会話が大事よね」と大変にこやかにお話されていました。

8月17日(月)
今日は池の掃除をスタッフが行い、泳いでいるメダカが目視でも見られる程綺麗になりリビングでSYさん、DFさん、TAさん、DSさんのお年寄りが「良いわね、広くて。一般の家庭の池よりもこんなに広い池はそうそう無いわよ。伸び伸びとして羨ましいわね」とSYさんが話すと、DFさんが「本当に海で泳ぐ位広いんじゃ無い」と笑顔で言い傍で聞いていたTAさんとDSさんも「うんうん」と頷いていました。
「メダカ同士は何かしら意思疎通が取れるんでしょうね?」と話が弾みSYさんが「メダカに聞けば解るんだろうけど此処でメダカ語話せる人居る?」と舌を出し言い皆さんで大笑いをしていました。その後も綺麗な池で泳ぐメダカを見ては「気持ちよさそうね」と皆さんも癒されている様でした。

8月20日(木)
午後の少し陽が傾いた頃にSYさんをお誘いして近隣の散歩に出かけました。話をしながら散歩していると突然SYさんが道の反対側を指さして「あれ何かしら?栗?」と仰ったので見てみるとまだ緑の毬栗に混じって茶色くなったものがいくつか木に生っています。日中はまだ猛暑が続いていますが秋がそこまで来ている事を感じたひと時でした。

8月24日(月)
スタッフがカブトムシを持ってきました。ティータイムの時間、「それ何ですか?」と虫かごを覗き見る皆さん。SYさんはじっと見つめて「かわいいわねえ」と微笑まれています。TTさんが伸ばした手に乗せると、腕をちょこちょこ登っていくカブトムシの様子に「あらあ~」「すごいですね~」と皆さん大注目でした。満州出身のTTさん、カブトムシ採りについて伺うと「やったことないなあ。満州にはいなかったんじゃないかなあ。」「夏はこっちより暑く無かった気がする」とのこと。SYさんは「息子と娘が小さい頃、採りに行くの付き合ったわぁ。懐かしい」と目を細めてお話して下さいました。少しでも夏の雰囲気を感じられたらとスタッフが自宅から持ってきましたが予想以上に関心を持って下さり、皆さん各々夏の思い出を懐かしんでいました。

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