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Iogi Diary

井荻介護日記2020年06月

グルップボエンデ井荻 井荻介護日記2020年06月

6月1日(月)
6月になりました。梅雨入りの発表はまだですがお天気は雨。午後のティータイムは皆さんで折り紙のアジサイ作りに取り組みました。折り紙をいち早く持って下さったのはDFさん。「どうやって折るの?」「こう折るの?先生」と何度も聞いて確認してくださいました。SKさん、SHさん、TTさんも参加してくださり、あっという間に沢山の花びらと葉っぱが出来上がりました。配置を決めて紙に貼れば、ピンクのアジサイの完成です。そろそろ遊歩道の紫陽花が満開になる頃なので、今年も綺麗に咲いてくれると良いね。と皆さんで梅雨の訪れを楽しまれていました。

6月4日(木)
今日は地震が起きた際の避難訓練を行いました。何度も繰り返し行っているので皆さんも慣れていますが、DFさんは「私、初めてだから今日はとても勉強になりました」と。TTさんはヘルメットを着用しながら「ここに来ればいいんだね」と、いつものように積極的に取り組まれていました。SKさんは「パジャマをきている時はどうするんですか?」と、皆さんそれぞれの思いを聞いてこられています。今日の訓練は「地震ですよ!」の声を聞き「ちょっと待って下さい。その前のトイレに行ってきます」とのんびり居室からでて来られる方もいて、少々時間がかかりましたが皆さん一生懸命取り組んでいました。

6月5日(金)
今日は朝から暑い1日となりました。入居者の皆さんに、「今日のお昼は、何にしましょうかね?」と、声掛けしたら「そうね、暑いからサッパリとした麺がいいわね。」と答えて下さいました。
昼食準備をしているスタッフに、SHさんが、「何かお手伝いしましょうか?」と、声掛けて下さり、冷やし中華の具材の盛り付けをお願いしました。
SHさんが、「冷やし中華ね…夫と二人で暮らしていた時は、時々作りましたよ。自分一人だと、何でもいいけどね、夫に食べさせるとなると、具材もいろいろ考えてやってました。」と、話されていました。いつも思うのですが、皆さんそれぞれにお話をされている時に、思い出を懐かしまれる姿や表情が、とても穏やかで聴いている人も、自然と笑顔になるものですね。

6月14日(日)
梅雨にいよいよ入り今日は朝から雨が強く降ったりして外出も出来ず午後から「梅ジュース作り」を行いました。
青梅を見て「大きくて綺麗だね」「香りが良いね」とSYさん、SHさんが話すとTTさんが
「匂うかな?」と何度か嗅いでいました。爪楊枝でへたを取り梅の実に爪楊枝で何か所か穴を開けて皆さん気持ちは「いつ頃飲めるの?」と気になりながら行って居ます。
「明日は瓶に漬け込む」事を話して終えています。
15日の午後からも昨日の続きの「梅ジュース作り」を進めています。
瓶に氷砂糖と梅を順番に皆さん入れて「昔は漬けたけどね。段々にするんだね」NKさんが話すとDFさんも「そうね」と返事をして会話が弾んでいました。思い出しながら行い詰め込んだ物を見て「凄いね、綺麗ね」と笑顔もみられています。
毎日どれくらい氷砂糖が溶けるのか楽しみだと話が弾んでいました。
一日1度は皆さんで出来具合を観察して目でも楽しんで貰えたら良いなと思いました。

6月16日(火)
昨日、植木屋さんが庭の木を切ってくださり、ティータイムでは皆さん「サッパリしたわね。」「綺麗になったわね。」等と喜んでいました。ティータイムが終わり、スタッフが庭を見ているとSKさんが来て「私の部屋からブラシの花が見えていたんです。赤い綺麗な花だったんです。」とお話になったので「まだ咲いていますか?」と尋ねると「植木屋さんが切ったみたいでなくなっちゃたんです。でも、庭が綺麗になってよかったです。」」と少し寂しそうに話しています。SKさんの密かな楽しみがなくなってしまったようで少し切ない気持ちになりました。

6月23日(火)
夕方TAさんと遊歩道にお散歩へ行きました。この日は比較的涼しいお天気でした。
遊歩道には、梅雨の時期ならではのお花が沢山咲いていました。様々なカラーの紫陽花を見ながら、「今はこんなに種類があるんだ。良い色してる。なんだか可愛いね。」とこやかにお話されていました。

6月26日(木)
朝から雨降りで湿度が高い日です。朝一番でお風呂に入ってスッキリしませんか、とNTさんをお風呂にお誘いし、一番風呂に入って頂いています。
湯舟に浸かりながら、「私、結構、あるのよ、ほら。」とタオルをギューッと絞る所を見せてくださいました。「美容師時代は髪を切る時はもちろんだけど、シャンプーにも力使ってたのよ。」と話されています。「立ちっぱなしだったから足も強いのでは?」と伺うと、「そうなのよ立ちっぱなしで大変だったわよ。今の美容師は椅子に座ってやるけどね、私は違ったわ。」と誇らしげにお話されていました。新人さんはシャンプーの機会が多いから腱鞘炎になりやすいことや、新人を育てるために夜遅くまで勉強に付き合ったことも楽し気にお話くださいました。
人生の中で何か一つ極めてきたことをお話される時の素敵な笑顔と誇らしげな表情をみて、私もいつか自分のやってきたことを誇らしげに語れるよう、頑張っていこうと考えさせられた時間となりました。

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