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Iogi Diary

井荻介護日記2020年01月

グルップボエンデ井荻 井荻介護日記2020年01月

1月1日(水)
今日は令和になり初めてのお正月で出勤するとお年寄りの方々から背筋を伸ばし
「あけましておめでとうございます。本年もよろしくお願いします」と頭を下げ挨拶してくださいました。長年の習慣の時候の挨拶をしっかりとされて嬉しく思いました。
昼食は「年始の食事会」で皆さんとテーブルを囲みお話をしながらお節料理にお雑煮等
頂き皆さん味わいながら召し上がっています。いつもスプーンを使用して食事をしておられるFSさんが自ら箸袋から箸を取り、器を持って食べ始めたのを見た瞬間、嬉しくて込み上げてくるものがあり、思わず「いつ?以来お箸を持って食べるのは」と涙が出てしまいました。当のご本人は何時もの明るさで何かを笑いながら話して他のお年寄りもじっと微笑ましく見て「正月早々FSさんに泣かされた」と笑いが出ていました。
時間たっぷり話し、食べてホットする時間を皆さんで過ごせた事に改めて今年も皆さん
健康に過ごせますようにと思いました。

1月10日(金)
今日はSYさんの97歳の誕生日です。近くのイタリアンレストランに出かけました。SYさんは新しいジャケットにアクセサリーをつけお化粧をして、とても楽しみにしている様子でした。若々しく毅然とした、そのお姿はとても97歳には見えません。ボエンデ井荻の開設と共に歩んできたSYさん。レストランでは「あの方どうしているかしら?きっと元気で暮らしているわよね」「ええ覚えていてよ。よくお話したわよ」と、以前生活を共にした方々の昔話で大変盛り上がり時間を忘れて語り合いました。

1月22日(水)
ティータイムの時間。紅茶とお菓子でほっと一息ついた後、久しぶりに皆さんで折り紙に取り組まれています。1月も後半、2月は節分ということで、鬼とおかめに挑戦。折り方がかいてある紙を見ながらSHさんは「これでいいのかしら。良い頭の体操になるわ」と試行錯誤しながら一生懸命折ってくれました。DFさんも「これどうすればいいの?」「次はどうするの?」とスタッフに聞きながら、鬼とおかめを一つずつ折り、かわいい顔を描いてくれました。日付ボードに作品を飾ると「(ボードが)いっきにかわいくなったね」「次はひなまつりね」と、季節行事の訪れを楽しみに思ってくださった様子でした。

1月24日(金)
午前中のティータイムでダイニングから中庭を見ると木の枝が揺れていたのでSYさんに「あそこの木が揺れていますよ。鳥ですかね?」と話しかけると暫くその木を見つめていました。小さな鳥の姿が見えると「小さいわね。何の鳥かしら?」とスタッフにお尋ねになったので「メジロだと思います。」とお答えすると「メジロってどんな鳥だっけ?」と仰ったので写真をお見せすると「わぁ、本当に目の周りが白いのね。」と笑いながら小鳥の姿をもう一度探していました。

1月26日(日)
朝から降っていた雨が止んで、SKさんと昼食の買い物に出かけました。
スーパーの中を回っていて、野菜売り場で「今日のおすすめ」とカードが、貼り付けてある方を、SKさんが指差されて「見てください。今日、ほうれん草安いですよ。お得ですよー。冬はお野菜高くなるから、ラッキーですねー」と、うれしそうに教えてくださいました。「昔はチラシを見て、お得に買わなくちゃと思って、自転車で遠くまで買い物行ってましたよ。」と、懐かしそうに話して下さいました。
皆さん、こうして毎日家事をこなして、家族の皆さんを支えてこられたんでしょうね。
改めて、尊敬の念がやまない思いでした。

1月28日(火)
ティータイムにコーヒーを召し上がって一息ついた後、お昼ご飯の準備が始まりました。豚しゃぶにたっぷりの大根おろしをかけて食べるため、たくさん大根をおろさなければなりません。まずSKさんが張り切っておろし始めまます。キッチンにティーカップを戻しにいらしたNTさんも、それを見て「私もやろうかしら」と大根おろしに参戦です。
「今日はよく雨が降りますね」や、「昔は金のおろし器で早くできたんだけどね」「腕だけでなく頭の運動にもなるかしら」などとおしゃべりをしながら作業していると、あっという間に大根一本の4分の3ほどをすりおろしました。一人だと少し大変な作業の時間ですが、一緒に話をしながら楽しいひと時となりました。

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