グルップボエンデ井荻 井荻介護日記2019年10月

１０月１日（火）
今日は爽やかな秋風が心地よい日でしたので、スタッフ2名、TAさん、SYさんと外食へ出かけることにしました。駅前の「レストランひらい」に行きましたが休日で、次に「そばのみわ」も休日で、じゃ先まで行きましょうかと「むさしの野珈琲」に行きましたが長い行列でした。諦めて帰る途中にアジア料理「ラマ」というお店がありましたので入店しました。TAさんに「今日は都民の日ですよ」と伝えると「そりゃあ、貴女その日はお店も学校もお休みが多いのよ」と教えてくださいました。「でもおかげでドライブに行った気分よ」と。「じゃ車椅子のドライブですね」と即答すると、夏の暑さの疲れが出たのか食欲がなく少し元気がないTAさんが「アハハ！いいわね、面白いわね」と大声で笑い、スタッフもつられて大笑いしてしまいました。

１０月１２日（土）
東京に台風迫りニュースの話題等も注意喚起の内容多くお年寄りの皆さん心配そうにされるも午後のティータイムの際SKさんの誕生日という事で誕生日のお祝いの書かれた黒板、花束、ケーキ等で皆さんでお祝いをしています。本人恥ずかしそうにされるも皆さんからお祝いされ「ありがとうございます。また一つババアになりました」と明るく話されていました。その後も皆さん台風の話題よりSKさんについての話題で盛り上がられ明るい雰囲気でした。

１０月２６日（土）
久しぶりの晴天なのでSKさんをお誘いして屋上に洗濯物を干しに行くと、今季初めて冠雪した富士山が見えていました。SKさんは「わぁ、きれいですね。朝からこんな富士山が見られて今日はきっといい日になります。テレビの占いでも一番だったんですよ。」と喜んでいました。また、夕方には西側の窓が赤くなっていたのでSYさんを誘って屋上に行くと西の空が夕焼けで赤く染まっており、そこに富士山が影になって見えていました。SYさんはそれを見るなり「わぁ、きれい！富士山も綺麗だけど雲の中が薄く赤くなっているのも素敵ね。いいもの見せてもらったわ。」と夕焼けをバックに記念撮影をしています。次から次へと発生する台風の影響でなかなか見ることが出来なかった秋らしい風景にお二人とも感激されていました。


１０月２８日（月）
TTさんから「さっぱりとした物が食べたい」という希望があり、夕食に「ちらし寿司」
を作りご本人は当然のこと「美味しい、おいしい」と食べられ、他のお年寄りも「美味しいです」と召し上がられています。
デザートのリンゴの品種をSHさんが「確か秋映え、と言ったかしら」と話され、「これも美味しいです。全部食べてお腹がパンパンです」と叩いていてTTさんから「りんごは実を付けるのにどれだけ掛かるんだろうね」とSHさんに聞いて「そこまでは解りませんが」と話しが弾みスタッフが「桃栗3年柿8年」と言うとその先にこんなのがありますよ、と続けて「梅はスイスィ13年、ゆずはグズグズ18年、りんごのこんちきしょう25年」と話すとどっと笑いが出て改めて各々年数が掛り「有難いですね」と感謝して頂きます。と皆さん妙に納得されながら食べていました。感謝の気持ちを言葉に表す事が自然で何かほっこりするひと時でした。

１０月３０日（水）
10月も残すところあと一日のみとなりました。今日、明日はハロウィンのイベントの開催日です。SKさんがふと、「ハロウィンはいつ頃から大きなイベントになったんでしょうね。」とおっしゃいました。スタッフに「小さい頃はハロウィンなんてありました？」と聞いています。「私の小さい頃もハロウィンイベントなんてなかったですよ、ここ数年でハロウィンが盛り上がるようになりました。」とお答えすると、「子供にとっては嬉しいことですよね。」とにこやかにされています。午後には近所の子供たちがハ
ロウィンのイベントに集まるので、楽しみにしている様子でした。

１０月３０日（水）
今日は久しぶりに朝から秋晴れのいいお天気になりました。TAさんと車椅子で、買い物へ出かけました。TAさんが遊歩道で、「昨日雨だったから、今日は晴れてね、こんな時は咲いている花がひと際生えるのよね～」と、しばらく眺められていました。
「昔は家でお花をよく飾ったもの」と、懐かしそうに話してくれました。
「お天気が悪いと気持ちも沈みがちになっちゃうけど、気持ちいい日に出かけられて良かったわー。ありがとう」と、話して下さいました。普段の何気ない風景や会話の大切さを改めて感じたひとときでした。

１０月３１日（木）
本日はハロウィン当日。昨日に引き続きボエンデ玄関にて、商店街の方々と協力しながら井荻の子供たちにお菓子を配るイベントを催し、お年寄りも参加されています。SYさん、SHさん、DFさんは魔女の帽子をかぶり、「いつもと違う感じで楽しいわね」「色がきれい！」「こどもより大人が楽しんでるわね」とお話されています。かぼちゃや魔女の仮装をした保育園の園児たちが来ると盛り上がりは最高潮に達し、「トリックオアトリート！ハッピーハロウィーン！」と子どもたちの掛け声に、皆さん満面の笑顔でお菓子を手渡したり、ハイタッチをされていました。窓から様子を見ていたTTさんも「あんなにいっぱい子どもがいると元気貰えるよね」「お菓子もらって嬉しそうだ」と目を離さずにご覧になっていました。