1. ホーム
  2. 介護日記
  3. グルップボエンデ井荻
  4. 2017年
  5. 12月

Iogi Diary

井荻介護日記2017年12月

グルップボエンデ井荻 井荻介護日記2017年12月

12月5日(火)
風が冷たい晴天の午後、K.KさんとF.Mさんと「むさしの森珈琲」にお茶に出掛けました。珈琲がお好きなK.Kさんをお誘いすると「嬉しい。行きましょ。行きましょ」と弾んだ声でソファーから立ち上がられました。途中の木々の紅葉を眺めながらお店に着き、珈琲とふわふわパンケーキを注文すると店内の混雑もあり20分程焼き上がりに時間がかかるとの事、一瞬皆で顔を見合わせましたが「せっかくだからゆっくりしていきましょう」と注文し、焼き上がりまで話をしていると大きなふわふわのパンケーキが運ばれて来ました。「わあー。すごいわね。美味しそうね。でもこんなに食べられるかしら?」と驚きながら食べ始めると「わあ。美味しい。こんなの初めてだわ。」と軽い食感にスプーンが止まる事なくあっという間にきれいなお皿になっていました。「焼き上がりに20分、食べるの5分でしたね。」とスタッフが言うと「ホントね」と皆で大笑いしました。帰りは一層風が冷たく、足早にボエンデに向かいましたが、温かく楽しいお茶のひとときでした。

12月14日(木)
15時のティータイムの時の会話です。
窓から見える空が澄み渡りFMさんと、SSさんが「綺麗だね」「本当にきれいだわ」と
会話していて、「空気がおいしいんだろうね?」「あんなに澄んでいるんだからねえ」と、FMさんが「そう言えば空気はお金が掛からないからいくら吸ってもただだよ」と言ってるのを聞きスタッフが「今月、お宅様は○○吸ったからいくらです。」と言われたらどうします?」と聞き返すと「この世の中、空気だけはタダだからねえ」と言いその会話を聞いていたお年寄りからも「本当だ」と言い、他のお年寄りも「そうだねえ」と話して暫くその会話で盛り上がり笑顔が多く見られた日でした。

12月21日(木)
今日は風が冷たく真冬のような寒さです。午前中、FSさんとピーコックまで買い物に出掛けました。
玄関から外に出るなり、「寒いわねー!!」と寒さに驚いた様子です。遊歩道を歩いている時、スタッフKが「寒い寒い」と言い続けているのを見かねて、「ここにつかまってなさい」と脇の下にスタッフの手を挟んでくれました。
途中、季節外れの桜が咲いているのを見つけました。「あら!桜!めずらしい!!」と桜の木の下で立ち止まって、北風がふくなかしばしお花見を楽しんでいます。           

12月22日(金)
今日はAYさんの娘様とご友人による人形劇と歌のボランティアがありました。前半はかわいい人形を使ったお話を皆様、真剣に聞き、後半の歌ではクリスマスの歌を皆様も一緒に歌い、ボランティアの方も驚くほど素敵な合唱になっていました。
そして終わった後は皆様すっかりクリスマス気分になって「クリスマスソングをかけますか?」と聞くと「かけようよ。」とDSさんが即答していました。

12月23日(土)
クリスマスディナーの食材を買い出しにSSさんとピーコックへ出掛けるときのことでした。遊歩道の途中にひとつ薄紫色のお花の頭だけが落っこちていたことに気付いたSSさん。「きれいだねー!これなんの花だろう?」とのことでしたが、周りを見渡してもその花が咲いている木は見当たりません。「誰かが花束を持ってて落としちゃったんですかね?」と伝えると「落としちゃったのかね。かわいそうにね。きれいなのにね。」と、悲しい顔をしており、お花に対する愛情がたっぷりのSSさんでした。

12月24日(日)
今日はクリスマスイブ。ボエンデ井荻でもクリスマス会が開かれました。ボエンデでは毎年新人スタッフが何日も前からメニューを考案しています。昼食後すぐに皆さんで料理作りに取り掛かりました。出来上がった作理は、彩リが綺麗で夢のあるクリスマスらしい料理の品々でした。特にデザートのプリンに飾ってあるサンタは、苺を半分にカットしその間に、生クリームをはさみチョコレートペンで顔を描いたサンタクロースでした。「ワー!可愛い、うまいこと考えたね」「やっぱり若い人にしか出来ない感性なのよ」と皆さんやスタッフに人気の一品でした。パーティー料理を充分堪能した後は、サンタに扮したスタッフから、メッセージを添えたクリスマスカードとプレゼントが皆さんの手に。「とっても嬉しいわ」「気に掛けてくださって本当にありがとうございます!」と感動の言葉と笑顔が行き交っていました。又、全てを終えた後の新人スタッフにも、初めて任されたイベントの成功に安堵し、責任を果たした後の爽やかな表情が浮かんでいました。

ページトップ