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Iogi Diary

井荻介護日記2013年10月

グルップボエンデ井荻 井荻介護日記2013年10月

10月8日(火)
 MHさん、KKさんと昼食に、新宿までお好み焼きを食べに行きました。大阪ご出身のKKさんは、「随分お店の雰囲気はモダンになっちゃったけど、大阪ぼてじゅう(店名)は来た事があるわ。」と懐かしんでおられました。豊富なお好み焼きメニューに、お二人共、オーダーするのにとても迷われていましたが、それぞれ違うメニューをお選びになり、「ちょっと、私のこのお好み焼きも食べてみて。」と分け合いながら、楽しいランチとなりました。お腹が十二分に満たされ、新宿をぶらりとお散歩し、帰り道は、一駅前で下車。「やっぱり食べたら運動もしなくちゃ太っちゃうからね。」「奥様、全然太ってないじゃない。」「いえいえ、そんなことないわよ。」と会話も弾み、秋のお散歩は、とても気持ちがよく、あっという間にボエンデに帰ってきました。

10月9日(水)
外出を希望されていたSYさんとKYさんをお誘いし、区民センター横のカフェ、フィーカフィーカへ。「あなたと一緒がいいわ。」「おすすめにして!」とのことで3人で、クリームあんみつにすることに。久し振りのあんみつにとても喜ばれていました。昔の話になるとSYさんは保険外交員時代の話をされ「とにかくめげずに行くのよ。」「それで休憩時間に行ったりしてわざとお菓子とかちょっとした物を置いて行くのよね。」等とコツを教えて下さいました。KYさんは「私は受験に失敗してね!それで旺文社に入ったのよ。」と照れながら話されました。お二人とも結婚生活には満足されていたご様子で「喧嘩なんてしたことないわ。」と話され、スタッフが羨ましいと話すとお二人共「ウフフフ。あなただってこれから!いいじゃなーい!」と笑っておられました。お話に花が咲き、ティータイムを満喫して帰りました。

10月10日(木)
 今日はISさんとATさんとスタッフの三人で、上井草のちひろ美術館へお出掛けしました。上井草駅近くのレストランでランチをすることになり、クリームベース・トマトベース・オイルベースのパスタの中よりお二人ともクリームベースを選ばれました。柚子胡椒の香るパスタはお二人のお口にぴったりの様でした。お腹も満たされちひろ美術館へ。ISさんはタイトルに目を通して絵をじっくりご覧に。ATさんはのびのびと描かれた子供たちの絵に「ほーら、かわいい子がいるよ」と楽しそうにご覧でした。風が心地よく、帰りは歩いて帰る事に。食欲の秋、芸術の秋を一度に感じた一日でした。

10月11日(金)
 今日はお弁当を持ってDSさん、KYさん、SYさんと車で光が丘公園まで出掛けました。ボエンデから出るとすぐにSYさんが「わぁ空が真っ青!雲一つないわ。」と呟かれています。光が丘公園に着くと「ずいぶん大きな公園ね。」「ここは何区なの?」「この建物は何?」「立派な木がたくさんあるわね。」など初めての公園に興味津々のご様子です。風が強いので「建物の中でお弁当食べますか?」とお聞きすると「こんな天気の良い日にもったいないわ。」「あそこのベンチがいいんじゃない。テーブルもあるし。」と外で食べる事になりました。食事中、敷いていた新聞紙が飛ばされそうになってもKYさんは「この風が気持ちいいのよ。」と笑顔で話され、SYさんは「気持ちよくて全部食べちゃったわ。」と秋の爽やかな風を楽しまれていました。その後、少し色が変わり始めた銀杏並木を散歩したり、花や鳥を見て快晴の秋の日を堪能して帰路に就きました。

10月17日(木)
 午後、KKさんとISさんをお誘いしてお散歩となりました。「区民センターまで行きましょうか。」とスタッフが提案すると「前にクリームあんみつ食べたわね。また食べたいわ。」と話されたKKさん。ISさんも「あら、いいわねえ。」と乗り気で歩いて行ったのですが、なんと残念なことに、本日は休業日でした。「少し歩くとジョナサンがありますがどうしますか?」とスタッフが聞くとお二人共「良いわ。歩きますよ。」「まだ疲れてないよ。」とのことで向かいました。ジョナサンに着くとメニューを見てすぐにホットケーキにアイスが乗ったデザートを選ばれたKKさん。ISさんは「なんでもいいわ。」とのことで、スタッフと同じわらびもちソフトに。するとKKさんも「私もそっちにするわ。皆同じ方がいいもんね。」と目移りされたご様子。たくさん歩いてようやく食べることができた美味しいデザートに、お二人とも「思いがけずいい思いしちゃって。」「おいしかったわよ。」と喜んでらっしゃいました。

10月18日(金)
 昨日、台風が通過して東京の空は青空でした。スタッフとお年寄りは2組に分かれてお散歩と買物に出掛け、ボエンデの中はスタッフ1人とATさんだけに。食事の準備ではいつも丁寧に野菜を切って下さったり、洋裁も得意なATさんに「雑巾を一緒に縫いましょうか。」と提案すると「いいわよ。」と快い返事を返して下さいました。「雑巾はミシンをかけるより手縫いの方が強いんですのよね。」「貴方、これでいいの?少し曲がっちゃたけど。」と会話をしながら、夢中になって手を動かしている間に2枚の雑巾が仕上がりました。「お疲れ様でした。」と声掛けすると「貴方、なんでもない事よ、このくらい。」と答えて下さいました。

 

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