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Iogi Diary

井荻介護日記2013年03月

グルップボエンデ井荻 井荻介護日記2013年03月

3月5日(火)
ひな祭りも過ぎ、そろそろひな人形の片付けを提案するとMTさんとISさんが手伝って下さいました。丁寧にティッシュを折られ人形の顔を覆い1つ1つ箱に手渡しで入れていきMさんは「また来年ねぇ」と声を掛けられている場面もありました。会話の流れで「ここはもう少し飾って置いてもいいかもよ。もうお嫁に行かれる人なんていないでしょ。」とMさんが冗談で言われると、Iさんが「いるかもしれないわよ。」とすかさず返され笑い声がリビングに響いていました。

3月6日(水)
今日はAさん、SYさん、KYさんと湯河原温泉旅行の日です。春の様に暖かな日で、バスからの眺めも良く、富士山と海の景色は絶景でした。旅館に着いて少し休憩し散歩に出掛けました。早速お土産屋さんに寄り、お土産のお菓子を購入。旅館に戻り、お待ちかねの夕食です。数々のおかずに「どれから食べようかしら~。」とみなさん味わいながらゆっくりと召し上がりました。温泉の後にはビールで乾杯。ご主人との馴れ初め話など、お喋りは止まりませんでした。翌朝は旅館の前で記念撮影。1泊2日の温泉旅行、お天気にも恵まれみなさん満喫されました。

3月14日(木)
猫が大好きで、お部屋にも猫の写真をたくさん飾られているKKさん。そんなKKさんと荻窪にある猫カフェへ行って来ました。以前吉祥寺の猫カフェにも行かれたことのあるKKさんでしたが、今回お邪魔した猫カフェでもとても楽しまれていました。猫と笑顔で過ごすKKさんはとっても幸せそうでした。きっと、お家でもこうして猫と仲良くたわむれて過ごされていたんだろうなと情景が思い浮かびました。荻窪はKKさんの昔住んでいらした場所でもあり、「ここ、美味しいのよ」「ここ安いのよ」と案内して下さり、夕食のデザートの果物やリビングに飾るお花を買って帰りました。

3月22日(金)
春の甲子園が始まり、テレビ前が賑わっています。皆さんご自分の故郷の高校を「応援しなきゃね」と見入っています。出身校が出場しているSNさんは、「強いんだ」と誇らしげです。しかし母校が出ていない試合では「もう寝る」と興味がない様でした。スポーツ観戦がお好きなSYさんは「青春って感じよね」と少し懐かしそうな目をされています。ATさんは「これ高校生!?あ~そう~」と、大人びた選手たちに驚いていました。

3月24日(日)
リビングで歌集を手に懐かしい歌を皆さんが歌っていると「同期の桜」を口ずさみながらMSさんが突然、泣きながら「明治神宮に集まって若い学生さんが…悲しいわ」「ねえ…そうでしょう」と男性のSNさんに語りかけると「僕の友人もみんな死んでいった」とポロポロと涙を流されていました。気をきかせたスタッフが明るい歌を歌いだすと「あら、この歌は姉たちがよく歌っていて自然に覚えたわ」と笑顔に戻られました。人生と共に歌は皆さんの心に深く刻まれているんだなと感じました。

3月29日(金)
ISさんが帰宅しようかとスタッフへ相談されているのをご覧になったMHさん。「帰っちゃやぁよ。奥様が居なくなったらリビングが暗くなってしまうわ!ねぇ?」とISさんを抱きしめて引き留めておられました。ISさんは「え~そんなことないわよ。」と言いながらも嬉しそうです。スタッフがハンドクリームを塗って差し上げると「あなたの手って本当白くて綺麗だね!」と明るい気分になられ、MHさんと3人で塗って「綺麗になりますように」とマッサージをしました。

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