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Kamiigusa Asagi Diary

あさぎ介護日記2013年06月

上井草グルップボエンデ あさぎ介護日記2013年06月

6月9日(日)
今日はIHさんの86歳のお誕生日でした。昼食時はお寿司が届きスタッフが「今日はIHさんのお誕生日なんですよ。」と紹介するとご本人は照れくさそうに「まぁ、ありがとうございます。」と皆様の前で一言お礼を言われていました。午後のお誕生会では皆様でハッピーバースデーを歌いケーキと花束のプレゼントを渡し「おめでとう!おかげでケーキが食べれたわ。」と隣に座っていたHKさんがそっとIHさんに話していました。

6月16日(日)
 梅雨の晴れ間が見えた昼下がり、OYさんとボエンデの裏手に隣接する公園へ二人で散策に出掛けました。普段見慣れた景色も、雨に濡れた木々が生き生きしていて、湿めった空気が嘘のように、とても新鮮ですっきりした風景に出会えました。
ベンチがすでに乾いていたので、木陰でひと休み。
とても社交的なOYさん。犬の散歩をされている方に、「こんにちは!可愛いワンちゃんですね~!」と明るく話しかけていらっしゃいます。それからしばし目を閉じ、二人で瞑想の時間に。何度かの深呼吸でふと目を開けた瞬間、「あっ!松茸だわ!」とOYさん。何かと思ったら、それは公園の砂場に立っていた遊具だったのです。なんと豊かな発想でしょう。ものすごく大きいのですが、たしかに松茸のように見えなくもありません。「2本で1万円とか高級な食材なのに、こんなに大きかったらいくらになっちゃうのかしら!」と二人で大笑い。「私って食いしん坊なのね。」と話されるOYさんなのでした。

6月20日(木)
 Mさんは、ストレートに買い物にお誘いすると殆どお断りになります。スタッフはいつも、知恵を絞りあの手この手でお誘いしています。そんなMさんが、今日は買い物支度をしているスタッフの方をじっと見ていました。そっと手招きすると、「仕方ないわね。」と言いながらも笑顔で立ち上がり、スタッフが手渡したお気に入りのエコバックを受け取って玄関で靴を履き替えました。スーパーでは、ショッピングカートを押しながら一緒に食材を選んでくれました。スタッフが胡瓜を手に取ると「真っ直ぐのがいいわよ。」とアドバイス。「Mさん、美味しそうなのを選んでください。」と頼むと、何本か比べながら本当に真っ直ぐな胡瓜を一本選んでくれました。しばらくすると、突然立ち止まり、気づかず先を歩いていたスタッフを呼び止めました。満面の笑顔で、好物の小女子を手にした右手を高く挙げて「これも買うわよ。」とジェスチャーしていました。

6月23日(日)
 今日は梅雨の合間の晴天で外出日和でした。MさんとOさんで近くの和食レストランへ車にて昼食に出掛けました。お店についてメニューを見るとお蕎麦とお寿司セットが目につき、「美味しそうですね」と指を指して注文をしました。お二人とも美味しそうにほぼ全量召し上がられました。それからデザートメニューを見ていると、アイスクリームに目が止まり、黄色いマンゴーソースがかかっているのを見るとOさんは「私マンゴー大好きなの。これ食べたいわ。」と選ばれました。Mさんは「これ!」とメニューを指差し、チョコソースがかかっている物を選び、召し上がられ大満足であさぎに戻って来られました。

6月29日(土)
午後から散歩を兼ね夕食の買い物へIさんと外出。車椅子に乗っているIさんが「悪いわね、私ばかり楽して。」とお気遣い頂き、買い物中もカートを押しながら購入しなければならない雑貨品を一緒に探して下さり、すごく助かりました。
買い物が終わり品物を袋に詰めていると、Iさんに話しかけてこられた女性がいらっしゃり娘様でした。店内のイートインで娘様とお茶をされ和やかな時間を過ごされていました。

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