上井草グルップボエンデ あさぎ介護日記2013年02月

2月3日(日)
今日はYSさん89歳の誕生日。3時に皆さん集まりハッピーバースデーを歌いHKさんから花束をもらっていました。OYさんが「何か一言。」と言うと照れくさそうに「こんなに長く生きましたけど、とても嬉しいです。」とニコニコされていました。ケーキも美味しそうに召し上がっており素敵なバースデーパーティーでした。

2月3日（日）
午後節分の豆まきをしました。鬼のお面をかぶったスタッフめがけて皆さん「鬼は～外！福は～うち！！」と思いっきり投げては、キャーキャーと大騒ぎ！「福はうち！だけど、鬼さんに当てちゃお！！」と思いっきり投げては大笑い。ひとしきり投げては大騒ぎをした後、お豆を食べました。「歳の数だけ豆なんて食べられないよ！」と皆さん数粒召し上がっていました。食べながら「でもさ、こんなことでもストレス発散！！楽しかったね。」と童心にかえってはいたずらっ子のように笑っていました。

2月5日（火）
先日、Ｋさんが居室で自分の眼鏡を踏んでしまいました。フレームが歪んだので、本日修理のため一緒に荻窪駅ビルの眼鏡店に行きました。Ｋさんは、話す時によく単語を忘れてしまいます。「あれが…。」「こっちが…。」と一生懸命説明してくれるのですが、スタッフはＫさんの言いたいことや気持ちを推察しながら、会話をします。眼鏡店の店員さんと上手く話せるか心配していましたが、視力検査も無事にクリアしました。眼鏡を新調した場合の見積もりを出してもらうと、かなりの高額になりご本人も「う～ん…。」と考えていましたが、「（支払を）頑張ろうか！」とのこと。「我々にとっては、眼鏡はとても重要な物なんですよ。」とスタッフに説明してくれました。歪んだ眼鏡を修理して使ってみて、やっぱり駄目なら新調することをご自分で決めました。達成感に満ちた晴れやかな顔で店を後にしました。

２月１６日（土）
夜、寝る前の服薬のためＨＫさんの居室を訪ねるとテレビで教育番組をみていらっしゃいました。スタッフが「ＨＫさんは先生だったんですよね？」と言うと「私は小さいから1年生か2年生しか教えなかったの。」と笑って話され、思い出したように「その時の生徒が私に迷惑を随分とかけたことを自分が父親になって初めてわかったって言ってくれたの。そのことが今までで一番うれしかったことなの。」とうれしそうに、そして誇らしげに話してくれました。

2月16日(土)
　今日は晴天で散歩日和です。Mさんと昼食後14時を過ぎてから散歩にでかけることになりました。外に出ると北風が結構強く吹いていました。「寒いわねー。」とスタッフと腕を組みながら歩いていきます。結構な強さで風が吹き「美味しいコーヒーを飲みに行きましょう。」とお互いに励まし合いながらスーパーに向かいました。買い物を済ませ、近くのロイヤルホストまで行き、コーヒーと苺バニラアイスを召し上がりのんびりしました。ホームセンターでも休憩して、セールで売っていた花を選んで購入しあさぎに戻りました。「あー寒かった。」と玄関に入って一言。笑顔で楽しまれた様です。

2月21日(木)
　昨日の夜、中部地方生まれのIFさんのお部屋で、就寝前の着替えのお手伝いをしながら、子供の頃の思い出について聞いていました。食べ物の話題となり、「八丁味噌ってよく食べましたか？」と聞くと、2～3秒考えてから「うん、よく食べたよ。」「味噌煮込みうどんっておいしい？」と聞くと、「美味しいもんだよ。今度作って食べさせてね。」と言われました。そこで早速八丁味噌を買ってきて、今日の昼食は味噌煮込みうどんの献立。東京生まれのスタッフは味付けにいまひとつ自信がありません。IFさんに味見をしてもらい、「このくらいでいいね。」の声で味付けを決めました。昨日の話は覚えていない様子でも、味噌煮込みうどんを食べる時には、いつもより箸がすすんでいるように見えました。