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Kamiigusa Asagi Diary

あさぎ介護日記2012年11月

上井草グルップボエンデ あさぎ介護日記2012年11月

11月8日(木)
入居して一ヶ月半ほどのIさんは、ボエンデの生活にもだいぶ慣れてきました。時々ご自宅のことを思い出してホームシックになることもありますが、「ケセラセラ、なるようになる。」と歌って明るく過ごしています。今日、皆さんのお昼ご飯のために近所の惣菜屋さんまでコロッケを買いに行って欲しいとお願いすると、「オッケイ!」とお財布を持って颯爽と出かけて行きました。後ろから、こっそり見守っていましたが、スタッフの説明した通りに迷わずにお店に到着。買い物を済ませて慣れた手つきでコロッケの紙袋を手さげに入れながら帰ってきました。本当はコロッケ10個をお願いしていたのですが…5個買ってきてくれました。偶然居合わせた風に装って道路でお出迎えすると「楽しかった~。」とニコニコ笑顔。スタッフもとても嬉しくなりました。

11月9日(金)
夕食後、今夜はリビングでOYさん、KMさん、YSさんとIHさんで「キッチンが走る」というテレビ番組を見ながらお喋りに花が咲いていました。OYさんが「昔は豆腐屋さんがうちの前まで売りに来たわね」と言うと、KMさんは「そうそう、美味しかった」と言われ、IHさんが「これなんだろう」と言うと、YSさんも「何かしらね、美味しそう」と盛り上がっていました。そのうちYSさんが「何だかお腹空いてきたみたい」と言われました。スタッフが「丁度、小さいみかんが4つありましたよ」と言うと、「ラッキー」とKMさん。皆さんで「甘いわね~」、「私のは酸っぱい」、「はずれよ~」等など、楽しい夜を過ごされました。

11月10日(土)
数日前にKSさんが散髪へ行きたいとご希望されていましたがその時はご希望に答えることが出来ず今日になってしまいました。朝声をかけると「いつでもいいですよ。」とのことで今日行くことができました。KSさんは行きつけの床屋さんがありお話を聞くと60年程通っているということで何の注文もすることなく好みの長さにカットしてもらっていました。お店の方との会話もとてもはずんでいてボエンデとは違う表情をされていました。とてもさっぱりされお店を後にされています。KSさんもとても満足な様子でした。

11月13日(火)
今日は秋晴れの気持ちの良い天気で外出日和です。6名のお年寄りと近くの和食レストランとんでんにでかけました。車で3名、歩きと車椅子で3名に別れて出発しました。店内でメニューを見てそれぞれに食べたいものを選ばれました。男性のKSさんはそばとお寿司のセットを他の方はお寿司やうなぎ等注文されました。それぞれお好きな物を注文され、いつもよりも食欲も増し沢山召し上がっている様でした。帰り道しばらく青梅街道をUターンする為に走っていると、「今どこに向かっていますか?」とKSさんが聞かれ、「箱根です」とスタッフが冗談を伝えると「いいね。ドライブだ。」と言って喜んでおられました。「この近所に同級生が住んでるんだよ。まだ生きているかなぁ。」と懐かしそうに話しておられました。

11月15日
今日は浅草で買ってきた亀十のどら焼きをお年寄り皆でいただきました。「ん~!これおいしいね!生地がフワフワね!これ何処のどら焼き?」とO.Yさん「昨日浅草で買ってきたのよ~」とI.Hさん「おいしいね~」と皆で笑い合いながら、浅草話に花が咲いていました。

11月20日
天気が良い1日で午後から車でK.Mさん、IHさん、OKさんとお茶に出かけました。
メニューを見ると「あら~美味しそうね」とKMさん。IHさんは「今日は特別な事でもあるのかしら?」と。OKさんは「どれでもいいわよ」と言われ皆さんで相談し、チーズケーキを頼ました。OKさんは1番に食べ終りKMさん、IHさんは「ここのケーキは美味しいわね」とゆっくり召し上がっていました。帰りの車中では「いろんな所に行ってみたいね~」とお話ししながらボエンデに帰って来ました。

11月24日
夕食も終わり、リビングに残ったのはIさんとOYさんのおふたり。ソファーに並んで座り、フィギィアスケートの中継を観ておられます。「あなた、滑れる?」とOYさんに聞かれ、「子供の頃、近くの原っぱのところが凍って、そこでよく滑ってたわよ。」とIさん。東京の下町にもそういう場所があったそうです。「あなたこそ、お国は北の方なんだから、いっぱいそういう場所があったんじゃないの?」と、今度はIさんからの質問。「うちの方は東北の湘南って言われるほど暖かいところなのよ。だから、わざわざスケート場に行って練習したの。初めの頃は“手すりの掃除”をよくやったわ。」と懐かしそう。「今度、行ってみようか?」「・・・やめときなさい。ケガするから。」おふたり、顔を見合わせて大笑いをしていました。

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