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Kamiigusa Asagi Diary

あさぎ介護日記2011年12月

上井草グルップボエンデ あさぎ介護日記2011年12月

12月3日(土)
今日は毎年恒例の餅つきでした。あいにくの雨でしたが、玄関横の屋根の下にて勢いよく餅つきが行われました。Hさんは「餅つき見るのなんて久しぶりだ。」と、その様子をしっかりご覧になっていました。ITさんは、杵が上から下へ振られる度に「よいしょ!」と言い、側から盛り上げて下さいました。食べやすいように小さく丸めたお餅を、おろし、あんこ、きなこの三種類に和え、豚汁と共にみなさんで召し上がりました。他のフロアからもお年寄りとご家族が来訪されて賑やかな空間となり、外は雨でしたが明るい一日となりました。

12月5日(月)
今日は晴れていても風が冷たく厚めの上着が必要な陽気でしたが、IEさんとITさんとランチに出掛けました。 
お二人に何を食べたいか尋ねるとITさんは「私は甘いものが好きなの・・・。」とメインのお料理よりもデザートを楽しみにしていました。IEさんは、「何でもいいです。」と言われていましたが、和食か洋食を尋ねると洋食のご希望があったので近くのパスタ屋さんへ行くことにしました。
IEさんはパスタ屋さんへ着くと看板にドルチェと英語で書いてあるのを見てなめらかな発音で読まれていて、スタッフが驚くと「ウフフ。」と得意の表情をされていました。
ITさんは、ブッフェスタイルの前菜を喜ばれさつま芋や南瓜の甘煮を「私は甘党だから。」と多めに取っていました。
前菜だけでもお腹がいっぱいになってしまいそうでしたが、パスタが出て来ると皆さんペロリと召し上がり大満足なご様子でした。

12月9日(金)
昨夜からの雨が朝には雪に変わり、東京では初雪となりました。早番のスタッフが凍えそうになって出勤すると、ソファーに座っていたOさんが「あら、寒そうね。」と心配してくれました。「今日は雪ですよ。初雪ですって。」と伝えると、近くで聞いていたIさんとYさんが「へえ~、雪なの?(ここからだと)良く見えないけど。」と言いながら、テラスに向かいました。窓ガラスを開けて、「わあ~、寒いね!」とビックリしていました。テラス前のソファーに二人で腰かけて紅葉の始まったもみじと、ちらちらと舞う雪の風景を楽しまれました。

12月10日(土)
今日は秋晴れで雲一つない晴天です。2階のあんずからもみじの紅葉がきれいに見えるので、YさんとITさんは午後のティータイムに紅葉狩りに出かけました。「本当に綺麗ねー。」と見事なもみじに見とれています。二階の方とお茶を飲みながらひと時を楽しみました。SBさんIFさんは週末で家族が遊びに来ておられたので、近所の青梅街道沿いのイチョウ並木を見るために散歩に出かけられました。「綺麗だったー!」と笑顔で戻って来られました。

12月19日(月)
晴天とはいえ風が冷たいので、首にマフラーをしっかりまいて、Hさんと昼食の食材を買いに出かけました。「お肉はなんのお肉にしましょうか?」「豚肉にしましょう。」「デザートの果物はなにを買いましょうか?」「ミカンがいいわ。」などと話しながら、スーパーマーケットへ。買い物メモを見ながら、私が「お漬物はどこに置いてあるのかしら・・・」と探していると、「あっちよ。」と先導して教えてくださったり、「缶詰は・・・?」と探しながら歩き始めると、「店員さんに聞きましょう。」と言って聞いて下さり、売り場まで先に立って下さいました。まだ数回しかスーパーマーケットに行ったことのない私は、Hさんに終始リードしていただいたおかげで、無事に買い物をすませることができました。昼食後、「今日は楽しかったね。」と言ってくださったHさんと、「また行きましょうね。」とお約束しました。

12月21日(水)
20時にいつものように、Hさんのお部屋に伺うと、ベットに座り、本を読んでいらっしゃいました。「歳をとると、色々な事を考えちゃいます。」とお話しすると、「先生でも、そんなことを思うの?」と尋ねられたので、「ここのスタッフは、私よりも、みんな若くて、元気だし、若い頃は、そんなこと考えたことなかったし、歳をとったということでしょうか。」
「先生、身体が丈夫なら大丈夫。」とHさん。「Hさんに励ましてもらって、元気がでたかな。ありがとう。」「先生、明日は体操をして、何時に出て行ったら(リビング)いい。7時?」と毎回同じことを尋ねるHさんですが、今日は悩み相談を聞いてもらったわたしでした。

12月22日(木)
趣味で写真を撮っているKさん。最近では、紅葉の写真を撮ることに夢中です。しかし、今年は例年よりも紅葉の時期が遅いらしく、「今日も写真を撮りに行ったけど、全然だめだよ。」と、善福寺公園や井之頭公園へ毎日のように出かけていました。ボエンデのドライエリアにも、もみじの木があり最近、徐々に紅葉が始まっていました。その様子を、毎日毎日カメラに収めていたKさん。スタッフを「ちょっと、ちょっと来てくれる?」とお部屋に招き入れ「これ、つまんない写真だけどプレゼントします。」とボエンデの木が徐々に紅葉していく様子が映っている写真をプレゼントしてくれました。「とっても素敵な写真ですね。私も毎日のように見ていたはずなのに、こんなに日々変化があったなんて気づきませんでした。ありがとうございます。」と伝えると、「いや、大した写真じゃないけど・・・。」と照れ笑い。大きく引き伸ばしてくれた紅葉の写真を、玄関に飾らしてもらうことにしました。Kさん、ありがとうございます。

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