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Kamiigusa Asagi Diary

あさぎ介護日記2011年11月

上井草グルップボエンデ あさぎ介護日記2011年11月

11月1日(火)
夕食が終わり、IEさんはリビングのソファーにて夕刊を読んでいました。しばらくすると夕刊を手にスタッフの元へ来られ「新聞に“ブランチ”と書いてあるのですが、ブランチとは朝食と昼食を兼用した意味でしたかね?」と尋ねました。英語の苦手な私は、調べたところIEさんのおっしゃる通りであることをお伝えしました。「私は英語とドイツ語を少し読めるのでね。」と照れ笑いしながら話されました。IEさんから度々、英語やドイツ語を教えて頂いていましたが、今回も“ブランチ”という言葉をIEさんから学ぶことが出来ました。

11月8日(火)
曇りがちな空模様だったので、15時過ぎには夕方のように薄暗くなってしまいました。すっかり心細くなってしまったのか、IFさんが介護ステーションにやってきて不安そうにしていました。ちょうどリビングでは、ITさん・HさんとスタッフがCDに合わせて楽しそうに歌っていたので「IFさんも飛び入りで参加しませんか?」とお誘いすると、「そお?私、しばらく歌ってないけど…楽しそうだね。」と笑顔。スタッフとHさんの間の席に腰かけて「じゃあ、”青い山脈“から!」とスタッフに曲をリクエストしていました。

11月8日(火)
午後はOさんをお誘いして、外でティータイムをしました。
外は少し寒かったですが、「美味しいものを食べるためだもんね。」と温かい格好をして出かけました。途中、車椅子を押しているスタッフのことを「重いでしょ。大丈夫?」と何回か気遣って下さいました。
ケーキショップでは、6種類ほどありOさんはかなり迷っていました。10分程悩んだ末に選んだのはティラミスで運ばれてくるとペロリと召し上がっていました。
帰り道も冷たい風が吹いていましたが、ケーキがおいしかったことで心が温かくなり寒さを吹き飛ばすことが出来ました。

11月10日(木)
 Kさんは奥様とHさんとスタッフ2名で箱根湯本へ1泊2日で旅行に行きました。午後2時のロマンスカーに乗って帰る予定ですがその前に、旅行前から決めていたススキの草原で有名な仙石原にいって写真を撮ることにしました。朝から天気は曇っていましたが、30分山を登るようにバスに揺られて仙石原に向かいました。到着すると霧のような細かい雨が少し降りやみました。気温も箱根湯本と比べると3度くらい下がりとても肌寒く感じました。バス停から数分歩いて下り黄金に広がるススキ草原を前にKさんも嬉しそうにカメラのシャッターを押しておられます。そして皆さんで記念撮影をしてから15分程位で帰りのバスに乗り込みました。「沢山写真撮れてよかったよ。」と話されバスの中でも外の景色の写真を撮っていました。

11月13日(日)
IFさんと夕食のお買物に出掛けました。途中で近所のお宅に植木屋さんが木の剪定をしている所を通りました。叔父さんが昔、植木屋さんをやっていたことを話され、叔父さんの所から、学校に通わせてもらったことを懐かしそうに目を細めて話していました。「叔父さんは、日本楽器にも、勤めていたことがあったんですよ。」とも言われて、「でも、植木の仕事が、大好きだったんです。」とまた、昔を思いだされたようでした。小さいころの事は、鮮明に覚えているものなのだと思いました。

11月27日(日)
今日の昼食は駅弁でした。ボリーュムのあるご飯でしたが、Oさん・Hさん・Kさんは全て召し上がっておられました。食事中にはのど自慢を放映していましたが、合格の鐘がなる度にITさんは「合格したわねー」と笑顔を浮かべていました。Kさんは「すごい量だったね。でも頑張ったよ」と普段とは違う食事に満足そうでした。食後はリビングのテーブルに置いてあるシクラメンの花を「綺麗だね」と皆さん眺めておられ、ゆっくりとしたひと時を過ごしました。

11月30日(水)
夕食のメニュー決めの際、何にしようかな?と悩んでいると「すき焼き!!すき焼きが良いわよ!!」とYさん。Hさんがメモ書き係りとなって下さり、献立決めをしました。「すき焼きには・・・お肉!長葱!!豆腐!!あとは・・・玉葱!!」「え~!!玉葱??珍しいけど・・甘くていいわね。」「あと、煮物と果物でいいわよ」「煮物は何?」「南瓜くらいでいいんじゃない?」「じゃや、あとは茄子の漬物ね!決まり!!」と、どんどんメニューが決まって行きました。スタッフは、ふんふんとそばで聞きながら眺めているだけ・・・役立たずです・・・
夕食の際、「美味し~!!大成功!!」と共に喜ぶHさんとYさんでした。

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