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Kamiigusa Asagi Diary

あさぎ介護日記2011年07月

上井草グルップボエンデ あさぎ介護日記2011年07月

7月4日(月)
今日は、7月7日の七夕に向けて、皆さんで短冊にお願い事を書きました。スタッフが「7月7日は七夕なので、何かお願い事はありますか?」と短冊とペンをお渡ししたところ、皆さん頭を悩ませて「う~ん、お願い事ね~」と、考え込んでいました。IFさんはしばらく考えた後、「元気でいることが一番かな」とのことで、『元気で生きていけますように』と丁寧に書かれました。Oさんは『美味しいものを腹一杯食べたい!』とお願いされ、皆さんそれぞれのお願い事が叶うことを願い、笹の葉に短冊を結びました。

7月5日(火)
入浴後、Iさんがステーションのソファーに座りながら昔の下宿時代の話をされ「昔、私は日大付属中学の校庭で凧揚げをしていたのですよ」と笑いながら話されています。「一人で凧を揚げていたのですか?」と冗談で聞くと笑いながら「私の姉の子ですよ。冬によくしていました。」と懐かしそうに話されて「ここはいつも静かですね電車と違い車だから音がしないのですよ。」と言いながら湯上りを楽しまれていました。

7月11日(月)
昨日Kさんへ、とても素敵で大きな生花がご友人より届きました。Kさんは、「リビングに置いてみなさんで楽しんでください。」と言ってくださり、リビングに置かせていただくことにしました。そして今日「ちょっと聞きたいことが…」とKさんがスタッフのところへ来られたので、どうしたのか尋ねると「あのお花の値段を教えてください!」とのことでした。「私、お花にはそんなに詳しくないけれどそれでもいいですか?」と返事をすると、それでも「いいよ。」とのこと。二人して大きな生花の前に立ち、「ユリが入っているし…」「カーネーションも珍しい色だし…」と悩みました。結局「分からないね。」と値段は出せずに、とても素敵なお花をいただいたという答えになりました。まだつぼみのユリもあるので、大きく咲くのを皆さんで待ちたいと思います。

7月11日(月)
午後からHさんと車で荻窪へ買い物に出掛けました。小さなお茶碗が何種類かあり、Hさんに「どのお茶碗がいいですか?」と尋ねると、丸い模様の入ったお茶碗を選んでいました。店員さんに、「このお茶碗下さい。」とお願いすると、「こんなに小さいのでいいんですか?」と聞かれたので「いえ、私ではなくこちらのお年寄りのお茶碗なので。」と答えると店員さんが笑っていました。その後食材を買うと「先生私が持つよ。」と言ってくださったので、「ありがとうございます、でも危ないので私が持ちますね。」と答えると「はい。」と返事をなさいました。「今日のことは日記に書くね。」と、とても嬉しそうでした。その後は何度も「先生お茶碗買ってくれてありがとう。」と言ってくださいました。

7月21日(木)
今日は、あんずユニットに入居している奥様や他お年寄り・スタッフとともにボリジョイサーカス観覧のため外出していたKさん。久しぶりに奥様と一緒に遠出されたことが嬉しかった様子です。朝から出掛けて戻ってきたのは夕方でしたが、疲れの色もなく大変にこやかで満面の笑みでした。「今日は楽しかった。犬や熊と写真も撮ってきたんだよ。」「あまりお客がいっぱいって訳じゃなかった。」と留守番していたスタッフに報告。昼食はフレンチレストランにて食事されたと大満足の様子でした。夜は疲れてぐっすり眠れそうだ…と嬉しそうなKさんの笑顔をみて、スタッフも嬉しくなりました。

7月25日(月)
昼食後のひと時、のんびりとテラスの外の景色を眺めていたIさんに、Hさんが笑顔で近づき話しかけました。Hさんの手には、先日誕生したばかりのひ孫さんの写真がありました。“ひ孫”という言葉を忘れてしまったようで、「孫…じゃなくて、孫の赤ちゃん」と一生懸命に説明していらっしゃいました。子供好きのIさんも楽しそうに写真を眺めて、孫・ひ孫自慢でお喋りが弾んでいました。暫く楽しくお喋りしたせいか、その後もお二人とも明るく生き生きとした表情で過ごされました。

7月26日(火)
午後のお買いものにHさんをお誘いしましたが、「心臓が悪いから買い物に行かない。」と言っていましたが、何度かお誘いすると承諾されました。車椅子に乗ってスーパーまで買い物へ出かけました。途中、「先生、重くてすいません。」とHさん。「スーパーに着いたらカートを押して歩いて下さい。」と声をかけると、「分かりました。」とHさん。スーパーではカートを押して、「今日の夕飯のおかずは何?」とスタッフに尋ね、次々と品物を、かごの中へ入れていってくれます。「今日はハンバーグです。」とスタッフが言うと「じゃあ今日はお肉だね。」とHさん。「どれくらい買う?」と尋ねたり、「これで足りるの?」と確認されたりしています。カートに一杯になりレジへ向かいます。たくさんの荷物になったので、車椅子に乗って、膝の上に荷物を乗せてもらい、「もっと乗せてもいいよ。」とHさん。「じゃあ、お言葉に甘えてもう少お願いします。」と荷物を持っていただき、ボエンデに向かいました。

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