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Kamiigusa Asagi Diary

あさぎ介護日記2010年02月

上井草グルップボエンデ あさぎ介護日記2010年02月

2月2日(火)
今日はあいにくの雪の日。Iさんリビングのソファーに座りながら、葉の無い紅葉に雪が積もっているのを見て「いい眺めだね。寒いけど綺麗な雪景色だよ」と言われとても喜ばれています。みなさんも公園で遊ばれている子供たちを見て「かわいい。転ばないでね」と歓声を上げてみておられています。「では子供達に負けないように外にでかけますか?」とスタッフが言うと「寒いから嫌よ!」と笑われてしまいました。「でも昔は雪が降ると喜んだものよね」とIさん「そうよね」とみなさん同調されていました。

2月3日(水)
今日は、節分の日。朝から鰯を焼いて柊の枝に刺して昔ながらの厄除けをしています。 I .FさんとI.Eさんは、カレンダーを見て数日前より「もうそろそろ節分じゃない、もうそんな時季になったんだね~」「昔から鬼は~外って言って豆を思いっきり外に投げたものだよ」と二人笑いながら話されていたことを思い出しました。夕食後、皆さんリビングに集まり、豆撒きの準備をして、男性スタッフ扮する鬼に向かい大きな声で「鬼は~外」と豆を鬼に当てていました。「福は~内」の時は上品な投げ方でゆっくりと地面に投げて楽しまれていました。 O.Kさんは、「こんなんじゃ、まだまだ雰囲気がね~外からだって聞こえないじゃない」とテラスの窓を開け「鬼は~外」と元気いっぱいに声を出され節分の気分を味わっておられました。「今年も、無事平穏・皆さん幸せになりますね」と締めくくりました。

2月13日(土)
今日は、雪のちらほら降る、寒い日でしたが、近くのスーパーに夕食の買い物にI.Eさんと一緒に出掛けました。スーパーはこんな日でも混雑していました。商品を探しにあちこち、うろうろ、I.Eさんに怒られるかと思いましたが、「いいですよ、かまいません」と着いて来てくださいました。荷物も持ってくださり、ジョナサンでちょっと一息、コーヒータイム。「昔から外国語に興味があったのですか」とお聞きすると「父親が、英語の教師をしていて、スコットランドのエジンバラという所に、3年くらい留学していました」と、とても嬉しそうに目を細めてお話になり、お父さんを尊敬しているのを感じました。楽しいひと時を過していた時、突然あさぎからのケイタイが鳴りました。もう少し、お話をききたかったなあ。

2月14日(日)
今日はYさんの86歳のお誕生日です。お昼はお寿司をとり、大きな大きなプリンで作られたプリンケーキを召し上がって、Yさんは嬉しそうでした。ケーキのロウソクを消すのに一苦労されていたYさん。みんなに「頑張れ。あと一本ですよ。」と掛け声を受けて、大きな一吹きで、やっと全部消す事が出来ました。仲良しのS.Mさんと並んで笑顔でスタッフのカメラに向かってらっしゃいました。女性は甘いものに目がないですから、Yさんはもちろん、他のお年よりもケーキの大きさと美味しさに「すごいねぇ」と驚いていました。

2月22日(木)
「あら、どうして来たの?フフフッ。」「良く来たね。」と息子様の来訪を受けたITさん。一緒に居室でお話をされ玄関での出来事。ニコッニコッと今年一番の笑顔を見せて下さいます。笑顔は人の心を穏やかにするものだなと改めて感じる一時でした。

2月25日(木)
「遊びに来ちゃった」…と眠れずに、夜に数回スタッフのもとへとやって来るOさん。とってもユニークなOさんとスタッフは他愛もないお喋りに花が咲きます。一緒にホットミルクを飲みながら、お互いの相談話や家族の話と話題が尽きません。「わたし、友達が欲しいの。あなた、わたしの話し相手になってくださる?」としんみり。「わたしはもうとっくに親友のつもりでいましたけど」とスタッフが返すと「ありがとう。心が穏やかな気持ちになったわ。これで安心して眠れそう。」と笑顔。1時間ほどお喋りを楽しんだ後、スタッフに見送られてお部屋に戻り大好きなクラッシックを聴きながら眠られました。

2月26日(金)
バンクーバーオリンピックのテレビ中継が連日放送されて、あさぎのお年寄りの間でも、にわかにオリンピックブームが起こっています。今日は日本中が注目している女子フィギュアスケートの決勝戦当日。テレビや新聞で大々的に報じられ、IさんもSさんも朝から「応援しなきゃね。」と盛り上がっています。オリンピック好きのスタッフも加わって話しは一層盛り上がり、お昼過ぎには全員がリビングに集まり観戦。歓声を送ったり、感想を述べたり、負けてしまった日本選手を誉めたりと賑やかなひとときとなりました。

2月27日(土)
お料理好きなHさん。勿論、食べる事もだいすきです。午前のお買い物の時から、「今日はおやつにクレープをつくろうね」と約束すると、お昼ご飯の後から、ソワソワと早くクレープを作りたくて、何度も何度も時計を見ていました。2時過ぎに「少し早いけど、はじめましょうか?」とお誘いすると、張り切ってエプロンを締めていました。最初の何枚かは上手く焼けづにいると「これじゃ、終わった頃に、上手になるよー」と苦笑い。しかし、徐々に綺麗な丸いクレープが焼けるようになりました。バナナとチョコと生クリームを包み、とっても美味しそうなクレープが出来ました。「Hクレープ店の開店だよー」と皆さんに声をかけると「何?何?そんなのがあるの?食べたいねー」とリビングに集まり、皆さんでティータイムとしました。「美味しいね!こりゃ、上等だ!」と誉められて、嬉しそうにでも少し恥ずかしそうに笑うHさんでした。

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