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Kamiigusa Asagi Diary

あさぎ介護日記2008年03月

上井草グルップボエンデ あさぎ介護日記2008年03月

3月3日(月)
今日はひな祭りです。桃の花を前に「ひな祭りねぇ、そういえばお祝いしたわねぇ。」
とOさん。「自分たちのひな祭りの頃、忘れちゃったわよ。」と笑いながらUさん。皆さんご自分の幼い頃の話に花が咲き、「やっぱり、幾つになってもみんな可愛い女の子なのよね」と言われたSBさんの言葉に、大笑いしながらお昼のちらし寿司を美味しくいただきました。

3月6日(木)
今日はあさぎに、外部から介護職の研修者が二名(男性)いらっしゃいました。10時過ぎにリビングに入って来られ、お年寄りの皆さんとお互いに自己紹介。初めのうちはぎこちなかった会話も、お年寄りのほうがリードして下さり、すぐに打ちとけて賑やかな笑い声が響きます。あさぎのお年寄りは、皆さんお喋り好きで面倒見の良い方ばかりなので、若い研修者のお二人にせっせとお茶を入れたり、ご飯をよそってあげたり、人生相談(?)も。まるでお母さんが可愛い息子のお世話をしているような…とても微笑ましい光景でした。

3月8日(土)
午後よりDVDの観賞会を開きました。まずはお笑いの「綾小路きみまろ」の講演会を。初めは「私、あんなの見ないわよ」と言われていたお年寄りも、皆さんの笑い声につられてついつい見始めると、大爆笑。皆さん、笑いの壷を捉えていらっしゃいます。次は「米良美一」のコンサートの模様を。お笑いが得意でない方も、こちらには熱心に耳を傾け、皆さんからも「わぁ、良い声ねぇ」と歓声が上がりました。次第に歌に合わせて口ずさみ始め、それが合唱になっていきます。皆さん、活き活きとした笑顔をなさっていました。春浅い、気持ちの良い1日でした。

3月9日(日)
天気にも恵まれ絶好の外出日和に、お年寄り3名とスタッフとで上井草から1時間半のドライブに出掛けました。初めて通る道だったので、窓から覗く景色を眺めながらの道中お年寄り同士で、
『この木は桜の木かしらね?』
『あら、きっとそうですね、もう少ししたら綺麗でしょうね』
『本当ね、あたたかくなったら見に来ましょうよ』
『そうね、じゃあまた連れて来て下さいねお兄さん』
『お兄さんの前に‘かっこいいを‘付けなきゃ連れてきてもらえないわよ』
と、皆さん冗談を交えながら楽しまれていました。

3月20日(木)
今日、90歳の誕生日をむかえたIFさん。朝から、皆さんと誕生日や年齢についてあれこれ尋ねられ、照れながらも誇らしげな表情です。午後、お誕生会を開くことに。SBさん・YCさん・SMさんがバースデーケーキの飾りつけをしてくださいました。大きなケーキを前に、皆さんでお祝いの歌を… 続いて、SBさんが、皆さんを代表して、花束を手渡します。感極まった様子のIFさん。椅子から立ち上がり、大きな声でお礼の挨拶を述べました。『90歳になったとは、気付かなかった。長生きはするもんです。』おめでとうございます、IFさん。

3月21日(金)
今日はSBさん、SMさん、Yさん近所を探索。梅の花が満開、赤や白の牡丹も咲いており、みなさん立ち止まりながら花を覗きこみ「綺麗だわ。できるなら持って帰りたいわ」と冗談をいいつつお喋りが止まりません。公園に遊びに来ている園児を見て「かわいいわね。子供は」と自然に顔がやさしくなられ「走ったら危ないわよ」と声をかけておられました。

3月26日(水)
桜の花が咲き始め春の訪れ、陽射しも照りつけ暖かい1日です。午前中、車を利用しTMさん・OKさん・USさんとスタッフで善福寺公園までドライブに行きました。満開とはいかないまでも桜が咲いていて「綺麗ねー、見にきて良かったわ」等、目を輝かせながらお花見を楽しまれていました。帰宅後も、「凄く綺麗だったわ、行ったほうが良いわよ」と満足気に皆さんに語られていました。午後は、皆さんとSBさんの誕生会を行い、拍手喝采。バースデーケーキのろうそくの火を活き良いよく消され、満面の笑みのSBさん。IFさんから花束贈呈に、照れ笑いしながらも感激された様子。「皆様にこんなに祝って貰って、うれしい。ありがとうございます」と皆さんに挨拶されていました。ICさんからは、「おめでとう」と、おでこにキスのご挨拶。誕生会が終わってもSBさん貰った花束を見て「綺麗ね、大切にしなきゃ」と嬉しそうに話され、余韻に浸られ笑みが絶えない様子でした。

3月29日(土)
今日は朝から暖かい日となりました。井草八幡までお花見に行かれる方、お部屋から桜を楽しまれる方。と、春を楽しまれている皆さん。夕方からはリビングで『美空ひばり』のDVDを楽しまれる。「やっぱり、いい声だねぇ。声だけじゃなれないしねぇ。」と、SBさん。テレビの前のソファーでは、IFさんがTVに釘付けになられ、Oさんは「この人、天才よねぇ。」と、曲と曲の間では拍手が涌いておられていました。

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