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Kamiigusa Asagi Diary

あさぎ介護日記2008年02月

上井草グルップボエンデ あさぎ介護日記2008年02月

2月3日(日)
今日は節分の日。朝から豆まきについての話題や、縁起物の恵方巻きについての話題で持ちきりです。SBさんが柊に鰯の頭を刺してくださり、厄除けに…と玄関先に飾りつけました。今年の鬼は誰にしましょうか?なんて笑って話し合い… 夕方、皆さん勢ぞろいしたところで、スタッフ3人が鬼になり「鬼は~外~」と元気よく豆をまき始めました。鬼めがけていっせいに投げ続け「福は内」が始まる前に豆がなくなりました。「年の数だけ食べるんだっけ?」「あら、それじゃ90?」「お腹いっぱいになって、夕ご飯食べれなくなるじゃない」と大笑い。今年も皆さんにいっぱいの福が舞い込みますように。

2月4日(月)
昨日積もった雪のせいで、路面が凍結し外に出られず、皆さん室内でのんびり過ごしています。退屈そうに介護ステーションに顔を出されたO.Kさんに「こんな日はゆったりとお風呂に入るのもまた、いいですよ。」と声をかけると、「お風呂ね…気持ちいいんだけど面倒なのよね。」と仰います。「じゃあ、私が背中を流しましょう。」と答えると、「わ・か・つ・た(分かった…O.Kさんの口癖)」と着替えを用意して浴室へ。お風呂に入りながら18番の『千の風になって』を気持ち良さそうに口ずさみます。見守りに入っていたスタッフとカラオケの話から、テレサ・テンさんのヒット曲へと話題が移り、二人で歌詞を思い出しながら『つぐない』と『別れの予感』を熱唱。いい具合にエコーが利いて気分はすっかり一流歌手でした。

2月11日(月)
今日は建国記念日の祭日。リビングでのんびり皆さんティータイム。あんずユニットからK.Hさんが、お散歩の帰り遊びに来られました。T.Kさんがコーヒーを入れて下さり、「お味はどうです?」と伺うとK.Hさん、笑顔で手をたたかれ美味しさを表現され、和やかな雰囲気にO.Kさんもリビングに。しばらくすると、K.Hさんのご家族がいらっしゃいましたと連絡が入り、あんずユニットへ戻ろうと玄関へ。「また来てね。」と笑顔でT.Kさんが見送りをされていました。

2月14日(木)
今日はYさんの誕生日、昼食に親友のSМさんより花束の贈呈があり「みなさんありがとうございます」とお礼を言われ、綺麗な花束とSМさんを写真に撮ると照れ笑いをされていました。みなさんに「何歳になられるの?」と言われると、「もう歳のことは考えてないわ」と言葉を返すとみなさんも「そうよね、歳なんて関係ないわよね。気持ちの持ち様よね」とみなさんとてもお元気です。

2月19日(火)
午後のひととき、あんずからМさんが遊びにきてくださいました。「美人がおるって言うとったけど、何処におるんや?。」とにこにこしながら、ソファへ。Uさん、S・Bさんに囲まれてMさんもご満悦の様子。お若い頃の写真や、奥様の写真を見せてくださいました。スタッフが「長谷川一夫みたいにハンサムですね。」と感心していると、「長谷川一夫よりいい男やろ。」とMさん。その言葉に皆さん大笑いでした。Mさんがあんずに戻られるときは、「また、いらしてね。」と名残惜しそうに玄関でお見送りされていました。

2月20日(水)
今日は朝から陽射しが強く暖かで春のような陽気な1日になりました。お年寄りの皆さん「今日は暖かいね~」と窓を開けて、外気に触れ気持ち良さそうな表情をされて「出掛けなきゃね」とニッコリとほほえんでいました。午後、U.Sさんが近くの洋服屋さんへ見に行きたいと話されていたので、スタッフと共に衣料品店へお出掛けしました。店内を見回り、いろんなデザイン・色柄を見て「凄いわね~、良い色だわ、私に似合うかしら?」と言われお買い物を楽しまれていました。そして春物のカーディガンを見つけ、購入されました。帰宅後、早速仲良しのO.Kさんに買ってきた洋服をみせて嬉しそうに話していました。聞いていたO.Kさんは「私も同じ物欲しくなっちゃった」と苦笑い。「春物は爽やかで、華やかさがないとね」と二人、共感されていました。

2月21日(木)
今日はリビングの大掃除!他のフロアからも応援スタッフが入り、床を丹念に磨き上げ、ワックス掛けをしていきます。段々と足の踏み場が無くなり、お部屋へ戻るのも一苦労。「あらあら」と言いつつも、「ご苦労様ねえ」と皆さん笑顔で迎えて下さいます。顔なじみでないスタッフが新鮮なのか、話しながら手を握り、離そうとしないお年寄りも。物珍しさと動きが取れない事態も相まって、リビングではいつもよりもお話が盛り上がり、スタッフをからかったり冗談を言い合ったりと、皆さん楽しそうにひと時を過ごされていました。

2月22日(金)
雲一つ無い快晴に恵まれた絶好の外出日和。もうすぐお食事ですよ、と声をお掛けすると「天気が良いからご飯を食べる前に少しお散歩でもしましょうよ」とIさん。自前の一張羅をはおり、鏡の前で帽子を被ると「お待たせしました」と少し照れくさそうにハニカミ笑い。燦々と照りつける太陽に「わあ、春のようだね。私は色が白いからあんまり暑いのは苦手なの」と、更に深々と帽子を被りながらも青々とした新緑を楽しまれていました。

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