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Kamiigusa Asagi Diary

あさぎ介護日記2008年01月

上井草グルップボエンデ あさぎ介護日記2008年01月

1月1日(火)
元日の朝、気持ちも改まり、「あけましておめでとうございます。」とお互いに年始のご挨拶。リビングでは初陽の燦燦と当たるソファーで、皆さんテレビの初笑いを楽しまれています。お昼前、お節料理・お雑煮の準備も整い、静々と席へ。改まって新年のご挨拶を交わし、会が始まりました。「あら、ご馳走ねぇ。食べきれるかしら?」と笑顔で、黙々と召し上がり始めます。甘い口取りに、おめでたいお料理の数々が並び、色とりどりのお皿でテーブルは賑わっています。お雑煮も美味しそうに食べ終えるとホッと一息・・・元日の1日をのんびりと楽しまれていました。

1月6日(日)
リビングのテレビ脇に飾ってある犬のヌイグルミに近寄り『可愛いワンコちゃんだねえ、いつからここにいたの?』と、抱き上げたU・Sさん。しっかりと胸に抱き、まるで赤ちゃんをなでる様にそっと可愛がり、優しい口調です。『可愛い服でも着たらいいのにねえ』『作ってあげたいなあ、腹に巻くようなやつ編んでやろうか?』『お前さんは男?女?』なーんて、本当に愛おしそうです。スタッフが、『お腹に傷跡があるから・・・帝王切開かしら?』(本当はファスナー部分)と、冗談を返すと、会話を聞いていたO・Kさんが『本当だ、痛かっただろう?』と、更に冗談を重ねます。日曜日の朝から、こんなに光景に顔がほころびました。

1月7日(月)
スタッフが「今日は、7日ですね。」と皆さんに話すと、T・Kさんが「あら、もう7日?早いわね」と、「じゃあ、七草がゆ食べなきゃね。」とS・Bさん。「誰が作るのよ…それに七草買ってあるの?。」と周りを見渡すO・Kさん。買ってある七草をテーブルに置くと、「ごぎょう、はこべら、ほとけのざ、すずな、すずしろ、せり、なずな…。」と皆さんスラスラ仰っています。「さあ、お粥食べて今年も元気で居ましょうね。」とS・Bさんの一声で盛り上がり、お昼に美味しいお粥をいただきました。

1月8日(火)
午後、Uさんのご家族がDVDを持って来られました。先月、お孫様がご結婚されその時のDVD。Uさんは、勿論の事他のお年寄りもリビングにこられ鑑賞会が開かれました。TMさん「あなたに似ているわね。」「そうかしら?」と、嬉しそうにUさん。とても素敵な結婚式で綺麗なお嫁さん。皆さん、目を細めてご覧になっていました。

1月14日(月)
今日は成人の日。晴れ着姿の新成人を一目見ようとSさん・Oさんが井草八幡宮へ散歩に出掛けました。思ったよりも人出はなく、晴れ着の人は一人だけでした。今日はこの冬一番の冷え込みで、「寒いわね、こんなに寒いと甘酒でもいただいて温まりたいわね。」とOさん。その後、気を取り直して買い物に向かい、花屋さんで切花を2束とホームセンターで急須を購入。昼食後には生け花名人のTさんがテーブルに飾って下さいました。皆さんでお花を眺め、Sさんが新しい急須でせっせとお茶を入れて下さると、早速茶のみ話が始まりました。

1月17日(木)
今日は外食の方とボエンデで昼食を召し上がる人と分かれてお昼となりました。外食の方々はUさんの「たまにはハンバーガーもいいわね」との一言で外食となった。とても好評で「また行きたいわね」と喜ばれていました。ボエンデで昼食を召し上がったお年寄り達は大好物の苺に各自コンデンスミルクをかけ「子供の頃よくこうして食べたものだわ」と幼少時代の事を思い出話に華をさかせていました。

1月18日(金)
今日は、朝から寒く陽射しも見られない曇り空で、外に出ると冷たい北風が吹いて皆さん外出される度に「嫌ね~、寒くて」と苦笑いされながら仰ってました。午後になると、天気が変わり太陽の陽射しが見られ、少し温かく感じられたようで、テラスに出て陽射しを浴びたり、「暖かくなったじゃない」と笑顔で言ったりと午前と違い皆さん表情が喜んでおられました。I.Fさん、S.Yさん誘って、車でドライブにお出掛け。お二人、後部座席に座って仲良く景色を見たり、昔話に花咲かせて楽しまれてました。「車って良いわね、寒くないし楽ちんだ」と、お二人口そろえて言われ、「また、お願いしますね」とスタッフに対しニッコリ微笑まれドライブを楽しまれていました。

1月30日(土)
リビングではお年寄の皆さんがゆったりとくつろがれており、そこにスタッフも仲間に入れて頂き懐かしい思い出話大会。仕事の話、家庭の話、戦争中の話と話題は尽きず皆さん大盛り上がり。でも、数ある話題の中でも一番盛り上がったのが『ご主人の自慢話』。「うちの主人は優しくて怒ったことがないのよ。だから今でも愛しちゃってるわよ、なーんてね。」と満面の笑みを浮かべられておりました。

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